仮想現実とタンジブルの技術を用いて空間認識能力を育成する科学教育方法論の確立
【研究分野】科学教育
【研究キーワード】
教材開発 / 空間認識 / 理科教育 / 天体学習 / タンジブル / インタフェース / 空間的思考力 / 仮想現実 / 拡張現実 / 評価 / 教材情報システム / ヒューマン・インターフェイス / 実験・観察
【研究成果の概要】
本研究では,タンジブル技術を応用し,空間認識能力を育成するため拡張現実(AR)の技術を応用したタンジブル教材を開発するとともに,実践的活用における有用性を評価した.小学校での実践的研究の結果,タンジブル教材は,空間認識力の高い児童の「月の満ち欠け」に関する理解を促進したことが明らかとなった.中学校での実践的研究の結果,「金星の満ち欠け」に関する理解度テストの得点は,授業後に有意に上昇していた.高等学校では,理解度テストの得点は上昇しなかったが,空間認識テストの得点が有意に上昇していた.これらの結果から,タンジブル教材を用いた授業は,小・中学校における理解度の促進,並びに高校生の空間認識力の育成に有効であることが示された.
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【配分額】19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)