カリキュラム・マネジメントを意識した地震をキーワードとする探究活動の教材開発
【研究キーワード】
地震 / 地震に伴う地鳴り / 理科 / 教材開発 / 探究(的)活動 / 教員研修 / 東京大学地震研究所筑波地震観測所 / マイクロホンアレー観測 / 教員養成 / 探究活動 / 高等学校 / カリキュラム・マネジメント / 地鳴り
【研究成果の概要】
2020年度までに行うことを予定していて未実施となっていた観測システムの改良は,2021年度もCOVID-19の影響のため,引き続き観測点へ思うように出向くことができなかったことから未完了となっている.また,2021年度には観測所の建屋解体工事に伴う観測システムの一時撤去要請が出たため,一時的に観測の中断を余儀なくされる事態も生じた.建屋解体工事が完了次第,すみやかに再開できるよう準備を進めている.あわせて,JMAによるインフラサウンドのデータ公開を受け,20Hz以下の帯域をも含めた地震による地鳴り現象の解析にも取り組み始めた.
COVID-19対応として,2021年度からはリモートでも観測データ等を確認できるようにするため,SINET広域データ収集基盤実証実験へ参加した.山間地のためか電波強度が弱く,思うようにリモートで取り扱うことができないことが判明したため,2022年度中に改善を行うべく準備を進めている.
教材開発に向けての現状分析に関する研究では,2021年度から中学校での新課程による授業が完全実施となったことを受け,中学校「理科」の教科書分析を行った.新課程にて新たに1年生で取り扱われることとなった地震災害に関する記述は,教科書毎に取り扱い内容に大きな開きがあることを明らかにした.地震災害だけではなく,その他の自然災害に対する取り扱いでも同様の傾向が見られた.こうした教科書記載の現状を受け,自然災害,特に地震災害に関係する探究的活動へ繋ぐための教材作成に向けた試行を,教員向け研修の教材作成を通して行い,教員免許状更新講習にて実践を試みた.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
酒井 慎一 | 東京大学 | 大学院情報学環・学際情報学府 | 教授 | (Kakenデータベース) |
関根 秀太郎 | 公益財団法人地震予知総合研究振興会 | 地震防災調査研究部 | 主任研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)