中国語声調の言語学的・音響学的データを踏まえたインタネット利用の指導システム
【研究分野】教育工学
【研究キーワード】
中国語 / 声調 / 四声 / 声の高さ / ピッチパタン / 音声指導 / 自習 / CAI
【研究成果の概要】
平成17年度(第1年度)に試作した中国語四声の聴取の指導システムについて,平成18年度(第2年度)には,「中国語四声弁別のためのCAIによる自習システム」として,レンタルサーバに保存してインタネットを通して,早稲田大学の中国語教育の教員を介して,学習の初期段階の学生に公開して,試用実験を行った.その自習過程の解析にもとづいて,声調の音響的特徴の詳しい解説を追加,ピッチパタンと合わせて音声波形の図形を表示,ピッチパタンの表示を音階尺度に変更,声調の聴きやすさによって単語を再配列,2声と3声に集中した単語表を追加などの修正を加えた.
平成19年度(最終年度)には,試用実験での問題点についてこれらの修正を加えたシステムで,さらに広い範囲へ公開して試用実験を継続したが,その過程で,とくに以下の項目を取り上げた.1)単語の提示の前に注意を集中できるように1秒間の無音区間を挿入した.2)自習の所要時間を短縮するためのアルゴリズムとして,回答の正誤の履歴に応じた最適な難しさの次の単語表を自動的に選択して提示する.また,予習のあとで誤答の単語だけ練習できるアルゴリズムも有効に組み合わせることができた.3)教場での教師の発声による直接の指導とCAIシステムによる自習が,同等な結果が得られることも実験的に確かめた.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
砂岡 和子 | 早稲田大学 | 政治経済学術院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
楊 立明 | 早稲田大学 | 国際教養学術院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【配分額】2,880千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 180千円)