教育のオンライン化支援に関する基準枠組みとFDプログラムの開発
【研究キーワード】
FD / アクティブラーニング / オンライン学習 / オンライン教育 / eラーニング
【研究成果の概要】
本研究では,教員による教育の効果的なオンライン化を実現するために必要な支援内容が体系的に示された基準枠組み(フレームワーク)を開発すること,およびその枠組みに基づいたオンライン型のFDプログラムを開発および実施し,その有用性を評価することを通して、質の高いオンライン学習の幅広い提供に貢献することを目指す.
本年度に関しては,基準枠組みの検討を進めつつ,オンライン FD プログラムの展開に向けた基盤を構築した.具体的には,オンラインにおける意見集約が困難であったことから,意見集約を促す Web プラットフォームの構築を行った.そのプラットフォームでは,講師の問いかけに対して参加者が投稿し,アルゴリズムに従って配信される他者の投稿を確認しながら「いいね」をつけて,最終的にはそれら「いいね」の情報をもとに人気順に意見が閲覧可能である.本プラットフォームを用いることで,参加者の人数が多くなってもオンラインにおいて講師と参加者,参加者間のインタラクションを実現できるようになった.
また,本プラットフォームを用いたワークショップも継続的に実施しており,ワークショップの実施形式を確立した.具体的には,一方向的な説明は YouTube Live や Zoom を用いて行い,講師と参加者,参加者同士のやりとりは当該プラットフォームを用いて行う環境を構築した.それらは,幅広くオンラインで FD プログラムを提供するための基盤となる.
来年度は基準枠組みをふまえたオンライン FD プログラムの実施および評価を行う予定である.
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)