ビッグデータで切り拓く国際関係学
【研究キーワード】
株式保有ネットワーク / ビッグデータ / 資本支配関係 / 国際政治経済 / パブリックディプロマシー / Twitter / 株式投資ネットワーク / データサイエンス / 経済安全保障 / ESG投資 / 海外投資 / 株式保有 / コーポレートガバナンス / 人間の安全保障 / 覇権支配 / 株保有ネットワーク / 間接支配 / 企業乗っ取り / 世界経済の支配構造 / 世界政治の力構造 / グローバル化 / 企業間サプライチェーンネットワーク / 企業間資本保有ネットワーク / 人権 / 政治暴力 / サプライチェーン / SNSによる人の移動データ / 株式保有データ / ネットワーク分析 / 国際関係 / 安全保障 / 量的テキスト分析
【研究成果の概要】
株式保有ネットワークを分析する理論モデルのベースライン版(NPI)を拡張し一般化版(NPF)したモデルを用いて、ESG投資のダイナミクスを分析した。この論文を査読誌(PLOS One)に出版した。またこの論文は日本人工知能学会の全国大会優秀賞を受賞した。なおこの論文では、具体例として、日銀のETF購入に関して、ESG投資上のリスクの有無を検証し、その結果、日銀によるETF購入は、投資ファンドを通して、ESG投資の観点上問題のある企業(とくに地球環境保全に反して汚染する企業および日米両政府が国家安全保障に対する脅威をもたらす企業として認定される企業)に資金が流入する経路が存在することを同定した。なお、このNPIとそれをデータ解析に実装するアルゴリズムを知的財産権として申請したいたがそれが承認され権利化された。また、それを一般化したNPFの知的財産権の申請が受理され現在は審理中である。
もう一つ大きな研究プロジェクトとして、Twitter上での米中間のパブリックディプロマシーの動態を分析する論文を全米政治学会の年次大会で研究報告を行った。この論文は、2020年3月か ら10月末 までの中国及び米国の大使館によるツイートとそれらへのリツイートなどの行動解析を通したサイバー空間での外交攻勢の解析を行った。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
水野 貴之 | 国立情報学研究所 | 情報社会相関研究系 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【配分額】43,680千円 (直接経費: 33,600千円、間接経費: 10,080千円)