ビジネス日本語教育のための主体の認識に着目したフレームワークの構築
【研究キーワード】
ビジネス / コミュニケーション / 場面認識 / 前提 / メール / 言語行為 / 記憶
【研究成果の概要】
本研究は、ビジネスに関わる人たちに向けた日本語教育における授業活動での活用を視野に、日本語で行う自身のコミュニケーション行為を考えるためのフレームワークの構築を目指すものである。
本研究は、取得したインタビューデータを基に分析を進め、フレームワークの基となるデータ群をまとめるとともに、追加調査を実施する。これらを踏まえ、日本語教育の授業活動で用いるフレームワークの構築を目指す計画であった。
既に収集したデータに関しては、次の二点を検討し、フレームワークの基となるデータ群の検討を進めてきた。研究課題〈1〉では、ビジネス従事者のコミュニケーション行為における共通認識をデータ群としてまとめた。研究課題〈2〉では、コミュニケーション行為の結果としての表現と認識との関わりを捉えることを試みた。本年度の計画では、これらを基に追加の調査を実施し、データ収集を行う予定であった。しかし、調査では、記入作業などを伴う、対面での調査が難しい状況であると判断し、データの収集を見合わせた。計上していた予算の多くは、次年度に回すことにした。そのため、年度内は、既に取得したデータの結果を踏まえ、追加調査のデータ収集に向けた準備に当てた。オンラインでの実施への変更を含め、本研究の目的に沿う、インタビュー手法、調査設定、データ群の提示方法などの検討を行った。既に取得したデータの分析や理論面からの検討など、丁寧な準備を行うことができた。次年度には、調査を実施する予定である。
【研究代表者】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2020-09-11 - 2023-03-31
【配分額】1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)