形状データベースを利用した多視点画像からの人体形状の3次元計測
【研究分野】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究キーワード】
多視点カメラ / 非同期カメラ / 人体形状復元 / 顔形状復元 / プロジェクタ / 主成分分析 / 解剖学的形状データベース / ハンディカメラ / 移動カメラ画像列 / 多視点画像 / 形状データベース
【研究成果の概要】
本研究の目的は,多視点画像から,あらかじめ取得済みの数百人程度の3次元人体形状データベースを利用して人体の3次元形状を1mm程度の計測精度で測定する手法の確立であった.本研究では,まず,あらかじめ固定されキャリブレーションされた多視点カメラシステムにより撮影された多視点画像からの足形状形状復元手法の確立を行った.そして,多視点画像から,頭部形状の3次元形状計測を簡単に行うことが可能なプロトタイプシステムを開発した.一方,同様の考え方を発展させ,フリーハンドのハンディカメラにより撮影された多視点画像から,人体頭部の形状推定を行うことができる手法を確立した.また,顔の真正面から撮影した1枚の画像から,同様に顔形状を復元できる手法を確立した.さらに,これらの成果を発展させ,複数の監視カメラなどにより非同期で撮影された「非同期多視点画像」から頭部形状を復元可能な手法を提案し,有効性を検証した.
その結果,提案した多視点固定カメラにより足形状を高精度に計測可能手法の有効性を検証し,さらに実用化に向けたプロトタイプシステムの検討を行うことができた.また,提案したフリーハンドのハンディカメラにより撮影された画像列や正面画像から顔形状の高精度形状計測を行う手法の有効性が検証できた.同様に,提案手法を利用することにより,非同期多視点カメラにより撮影された画像列からも顔形状の高精度形状計測が可能なことを実験により検証した.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
持丸 正明 | 慶應義塾大学 | 産業技術総合研究所・デジタルヒューマン研究センター | 副研究センター長 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【配分額】3,630千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 330千円)