法医学解剖情報のデータベース化による事故・犯罪予防システムの構築
【研究分野】法医学
【研究キーワード】
法医学 / 死因 / データベース / 解剖
【研究成果の概要】
平成21年度は研究計画書に従い下記の作業を行った。
(1)システムの開発
平成19~20年度に行ったシステム設計、システム開発、αテスト運用の成果、及びその後のユーザーに対するヒアリングを基に、入力するデータ項目を最終決定し、最終的なシステムを開発した。
(2)システムのβテスト運用
開発されたシステムについて、4施設(法医学講座)が試験運用へ参加し、実際に症例を登録しながら細かい入力方法などについて問題点や改善希望点を抽出・検討を行った。フィードバックされた改善点について逐一システムの修正を行った。主要な改良点は、下記である。
(1)剖検情報の各機関、各執刀者別の一覧表を作成できるようにした。
(2)認定医資格申請書類作成、課題調査にも収集データを利用できるようにした。
死体検案書自動作成、ICD(国際疾病分類)に基づいた死因検索には、技術上、経済上の困難が大きいことがわかった。今後は、本研究の成果を日本法医学会において、実際の運用ができるように関係者に働きかけを行っていく予定である。
【研究代表者】