自然物体を対象としたCG映像作成汎用システムに関する研究
【研究分野】情報工学
【研究キーワード】
コンピュ-タグラフィクス / CG / セル・オ-トマトン / 自然物体 / 自然物体の表現
【研究成果の概要】
本研究の目的は,計算機を用いて山,樹木,布,炎などの自然物体のコンピュ-タグラフィクス(CG)映像を作成する汎用システム作成することである.本システムでは,自然物体を物質の三態である固体,液体および気体の3種類に分類し,それぞれのモデリングおよびレンダリングを行なった.本システムでは,互いに相互作用を及ぼし合うセル・オ-トマトンの集合体によって,物質の三態によらず,すべての自然物を共通に記述することを目標において研究を遂行した.そのためには,固体,液体および気体のCGによる表現方法を考察する必要があり,その結果として次に示すような各種のCG技法を開発した.
1.固体のCG映像作成手法
山岳形状の作成手法,断面画像からの物体の構成法,樹木の生成手法,ガラスの割れ目の作成手法,頭髪の表現手法,剛体の落下運動の表現手法,布地物体の作成手法,立体デ-タからサ-フェスへの変換手法.
2.液体のCG映像作成手法
墨流し模様の生成手法,水滴の表現手法,滝の表現手法.
3.気体のCG映像作成手法
火炎の画像の作成手法
本研究のよって,セル・オ-トマトンによって物質の三態を記述・表現するための基礎的な検討を行うことができた.
【研究代表者】
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1990 - 1991
【配分額】2,200千円 (直接経費: 2,200千円)