可視化ソフトウェアによるマルチメディアデータ検索関数および述語設計環境の開発
【研究分野】情報システム学(含情報図書館学)
【研究キーワード】
データベース / 情報の可視化 / モジュール型可視化環境 / 拡張可能データベース管理システム / 類似検索 / 視覚的知識発見 / 可視化技法分類 / 利用者支援 / マルチメディア / 可視化システム / プログラム開発
【研究成果の概要】
本研究の直接の成果はMWMDシステムである.このシステムは,拡張可能データベース管理システムPostgreSQLと,モジュール型可視化環境Khorosの統合利用を可能にしたものである.Khorosのような可視化環境は既に多くのメディア処理機能を提供しており,また,アイコンベースの視覚的なプログラム作成環境も提供している.MWMDを使用することでKhorosの提供する豊富な機能がそのまま間合せ術語として利用できると同時に,視覚的なプログラミング環境が間合せの構成と実行に利用できるようになる.また,統合利用と情報可視化技術の適用方法論の考察を目的として,応用システムの設計実装も行った.一つめは物体配置の類似性に基づいてデータ検索を行うシステムある.これは,VRMLによって記述された家具等の3次元レイアウトデータを検索対象としており,間合せと以降の絞り込み操作が,仮想現実空間に配置された物体への直接操作によってなされる点に新規性がある.二つ目は,お茶の水女子大学のLANシステムを題材としてネットワークラフィックの可視化を行うシステムである.このシステムの第一の目的は,LANシステムの利用者支援において情報可視化技術を適用することであるが,研究としての本質は,情報可視化の設計方法論の適用事例を蓄積することと,方法論に関する考察を行うことにある.このようなデータベースシステムの高度利用を目的とした研究と併行して,データベースシステムを情報可視化システムの利用者支援に用いる研究も行い,GADGED/IVを実装した.これは,既存技法のデータベース化と統制語彙の整備を行うことにより,可視化の技法,事例,AVS/Expressで作成されたプログラムの3種類の情報を検索可能にしたシステムで,モジュール型可視化環境と組み合わせることで,可視化アプリケーションの半自動生成を可能にしている.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
藤代 一成 | お茶の水女子大学 | 理学部・情報科学科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 1999
【配分額】3,400千円 (直接経費: 3,400千円)