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九州大学 研究シーズDiscovery Saga
研究キーワード:九州大学における「RNA」 に関係する研究一覧:23
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発表日:2026年5月26日
1
環境変動を生き抜くために種子が獲得した環境記憶を明らかに!!
“種子の記憶”を利用した、地球環境変動下における新しい食料生産技術の構築へ 農学研究院 石橋勇志 教授
 近年、地球温暖化により登熟期の高温が頻発し、イネの収量・品質低下が課題となっており、これは「令和の米騒動」の要因の一つとされています。一方で、登熟期の環境が、次世代植物の発育や農業形質にまで影響するのか、また影響する場合その分子メカニズムは十分にわかっていませんでした。とくに、環境情報が次世代に伝わる実態を圃場レベルの形質まで結びつけた議論は、食料生産現場において重要課題となっていました。 本研究は、イネの登熟期の高温が、種子にDNAメチル化※2を介した“エピジェネティク※3記憶”を形成し、その記憶が後代の遺伝子発現と農業形質(収量を含む)を変えるという新たな仕組みを解明しました。...
キーワード:最適化/環境変動/地球温暖化/気候変動/塩基配列/転写後制御/環境適応/生産技術/ヒストン/持続可能/持続可能な開発/地球環境/モーター/モデリング/環境情報/候補遺伝子/組み換え/転写開始点/RNAポリメラーゼ/地球環境変動/環境ストレス/水稲/イネ/ストレス耐性/高温ストレス/温暖化/クロマチンリモデリング/プロモーター/クロマチン/小分子RNA/リモデリング/DNAメチル化/RNA/RNAポリメラーゼⅡ/siRNA/ヒストン修飾/メチル化/遺伝子発現制御/細胞・組織/転写因子/発現制御/ゲノム/ストレス/遺伝子/遺伝子発現
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発表日:2026年5月15日
2
植物のRNA編集酵素の「はたらく姿」を初めてとらえた
PPR-DYWタンパク質の結晶構造解析から、精密なC→U RNA編集の仕組みを解明 農学研究院 寺本 岳大 助教/角田 佳充 教授
 生物は、設計図であるDNAと、その情報を写し取ったRNAを使って生命活動を営んでいます。どちらもA・C・G・U(T)という4種類の塩基の並び順が遺伝情報を担っており、この情報に従ってタンパク質が作られます。ところが生物においては、DNAをRNAに写し取った後に設計図の情報を書き換える「RNA編集」を行う場合があります。植物の葉緑体やミトコンドリアでは特に精密な編集が行われており、RNA上の数万にのぼるC塩基の中から、狙ったC塩基だけを正確にU塩基へと書き換えます。この植物に特有のRNA編集の仕組みは、光合成や呼吸に必要なタンパク質の合成に不可欠であり、これを担う酵素が「PPR-DYWタンパ...
キーワード:情報学/物質科学/SPring-8/放射光/物理化学/遺伝性疾患/X線結晶構造解析/遺伝情報/結晶構造解析/光合成/葉緑体/持続可能/持続可能な開発/結晶化/統計解析/X線結晶構造/ポストゲノム/結晶構造/構造機能解析/シロイヌナズナ/センサス/生物資源/アミノ酸配列/RNA編集/機能解析/生物物理/分子機構/ゲノム編集/RNA/アミノ酸/ミトコンドリア/立体構造/ゲノム
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発表日:2026年4月3日
3
小惑星ベヌー試料から核酸塩基と高濃度の尿素を検出
~小惑星環境での化学プロセスの絞り込みに成功~ 理学研究院 奈良岡 浩 教授
小惑星ベヌーから持ち帰られたサンプルから核酸塩基など窒素を含む多種の有機分子を検出。多くの有機分子は低温環境における高濃度アンモニア及び尿素溶液中の反応で生成した。地球外環境における化学進化及び小惑星の起源に関する理解が飛躍的に発展。論文情報北海道大学低温科学研究所の大場康弘准教授、海洋研究開発機構の古賀俊貴研究員、高野淑識上席研究員、九州大学大学院理学研究院の奈良岡浩教授、東北大学大学院理学研究科の古川善博准教授らが所属する国際研究グループは、アメリカNASA主導の小惑星探査計画「OSIRIS-REx」で炭素質B型小惑星(101955)...
キーワード:海洋/化学進化/小惑星/惑星/惑星探査/アンモニア/環状化合物/複素環化合物/グルコース/有機分子/アミン/前駆体/持続可能/持続可能な開発/有機物/代謝産物/RNA/アミノ酸/核酸塩基/遺伝子
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発表日:2026年3月17日
4
小惑星リュウグウ試料から5種すべての核酸塩基を発見
~炭素質小惑星にはDNA/RNAの素材が普遍的に存在~ 理学研究院 奈良岡 浩 教授
国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 大和 裕幸、以下「JAMSTEC」という。)海洋機能利用部門 生物地球化学センターの古賀 俊貴 ポストドクトラル研究員および高野 淑識 センター長・上席研究員/慶應義塾大学先端生命科学研究所(所長 荒川 和晴)・ 特任准教授、北海道大学低温科学研究所(所長 渡部 直樹)の大場 康弘 准教授、九州大学(総長 石橋 達朗)大学院理学研究院の奈良岡 浩 教授、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社(代表取締役 大畑 恭宏)の共同研究グループは、小惑星リュウグウ試料中の核酸塩基について、高精度な解析評価を行いました。小惑星リュウグウ試料を...
キーワード:生物地球化学/海洋/リュウグウ/地球化学/化学進化/小惑星/太陽/太陽系/惑星/アンモニア/分子進化/有機分子/持続可能/持続可能な開発/はやぶさ2/有機物/RNA/核酸塩基/メタボローム
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発表日:2026年2月24日
5
隕石衝突の極限状態を「高圧ねじり」手法によって再現
~生命誕生の謎を解くRNA前生物化学への示唆~ カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 Edalati Kaveh 准教授
九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(WPI-I2CNER)のEdalati Kaveh准教授、Hidalgo-Jimenez Jacquelineテクニカルスタッフ、Nguyen Thanh Tam学術研究員らの研究チームは、隕石や彗星などの小天体衝突が初期地球にもたらした極限環境が、生命のであるRNAの前生物化学※6に与える影響を調査しました。高圧ねじり(HPT)という革新的な手法を用いて衝突時の高圧・高せん断環境を再現し、RNAの主要な構成要素であるアデノシン一リン酸(AMP)の安定性と反応性を、乾燥状態および含水状態(10 wt% 水)、常温および...
キーワード:磁気共鳴/X線回折/初期地球/生命の起源/超高圧/天体衝突/化学進化/彗星/隕石/赤外分光/高分子/遺伝情報/ラマン/質量分析/有機分子/走査型電子顕微鏡/前駆体/カーボンニュートラル/持続可能/せん断/紫外線/持続可能な開発/カーボン/トルク/ポリマー/電子顕微鏡/極限環境/カルス/リン酸/プロトン/アデノシン/ラマン分光/ATP/RNA/核酸塩基/核磁気共鳴/重合反応/生体高分子/ストレス
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発表日:2026年2月21日
6
RNA転写の終わりとがん細胞の増殖の密な関係
~転写と複製の衝突を誘導するがん治療戦略への発展に期待~ 生体防御医学研究所 野島 孝之 准教授
ゲノムには生物の設計図となる遺伝情報が含まれています。ヒトゲノムは一細胞あたり約30億塩基対と膨大で、その中におよそ2万個の遺伝子がコードされています。しかし、1つの細胞が特定の性質や機能を保つために主に使う遺伝子はその一部(数千〜多くても1万程度)で、RNAポリメラーゼII (Pol II)はその細胞に必要な遺伝子をDNA上で読み取り、RNAとして写し取り(転写)ます。1つの遺伝子として転写される範囲は多くが数万塩基対程度で、「読み始め(開始)」と「読み終わり(終結)」が決まっています。Pol IIが異常な位置で転写の開始や終結を起こさないよう、複数の因子によって精密に制御されています。し...
キーワード:プロファイル/がん研究/遺伝情報/持続可能/持続可能な開発/ダイナミクス/一細胞/RNAポリメラーゼ/転写抑制/プロセシング/ヒトゲノム/治療標的/生体防御/大腸/分子機構/DNA複製/RNA/がん細胞/がん治療/トランスクリプトーム/細胞核/細胞増殖/創薬/大腸がん/転写因子/転写制御/培養細胞/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/分子生物学
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発表日:2026年1月30日
7
網膜形成を担う網膜前駆細胞の分化・再生機能を長く維持するための因子を特定
クロマチンの構造変化を制御する酵素が、遺伝子発現を安定化していた ~網膜再生研究への応用に~ 医学研究院 中島 欽一 教授
奈良先端科学技術大学院大学(学長:塩﨑一裕)先端科学技術研究科 バイオサイエンス領域の松田泰斗准教授、松田花菜江特任研究員、九州大学(総長:石橋達朗)大学院医学系学府の博士後期課程学生(当時)石龍悠氏、同大学院医学研究院の園田康平教授、村上祐介准教授、中島欽一教授らの研究チームは、網膜の発生期に、神経細胞や視細胞などの細胞に分化する網膜前駆細胞(RPC、注1)の働きを持続させることで、網膜形成に重要な役割を果たす酵素Setd8を初めて明らかにしました。網膜前駆細胞の働きは、遺伝子DNAの塩基配列の変化ではなく、DNAが巻き付いたタンパク質の複合体(クロマチン)の構造変化により維持する...
キーワード:塩基配列/ヒストン/持続可能/持続可能な開発/ゲノムの安定性/哺乳類/クロマチン構造/支持細胞/オミクス/オミクス解析/グリア細胞/クロマチン/マルチオミクス/マルチオミクス解析/遺伝子発現解析/発現解析/前駆細胞/DNAメチル化/RNA/グリア/ヒストン修飾/マウス/メチル化/幹細胞/構造変化/細胞死/神経細胞/網膜/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現
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発表日:2026年1月19日
8
ヌクレオカプシドタンパク質の変異がオミクロンXEC変異株の病原性を高めることを解明
~新型コロナウイルスの病原性進化に関する新たな分子基盤を提示~ 医学研究院 福原 崇介 教授
九州大学大学院医学研究院の福原崇介教授、田村友和准教授、辻野修平特任助教、北海道大学、東京科学大学総合研究院難治疾患研究所、東京大学医科学研究所、研究コンソーシアム「The Genotype to Phenotype Japan (G2P-Japan) Consortium」※3らの研究グループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)XEC変異株について、そのウイルス学的特性を多角的に解析し、ヌクレオカプシドタンパク質に生じた変異が、病原性の増強に寄与することを明らかにしました。XEC変異株は、2種類のオミクロンJN.1(以下、JN.1)変異株系統の子孫...
キーワード:遺伝情報/持続可能/持続可能な開発/組み換え/構造予測/変異株/病原性/再生産/SARS-CoV-2/ウイルス学/iPS細胞/炎症反応/細胞内シグナル/新型コロナウイルス/オルガノイド/点変異/NF-κB/RNA/炎症性サイトカイン/幹細胞/抗ウイルス薬/培養細胞/免疫応答/薬剤感受性/ウイルス/ゲノム/サイトカイン/ヒトiPS細胞/ワクチン/遺伝子/遺伝子発現/遺伝子変異/疫学/分子生物学
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発表日:2025年12月18日
9
細胞運命を導くエピゲノム制御の順序性を解明
~エピゲノムの一細胞計測と統合解析により、遺伝子を制御する仕組みを可視化~ 生体防御医学研究所・医学研究院 大川 恭行 教授 / 藤井 健 助教・原田 哲仁 教授
遺伝子の働きは、DNA上でさまざまな調節因子が協調して作用することで制御されています。しかし、これらの因子がDNA上のどこに、どの順序で集まり、遺伝子の活性化状態を切り替えているのかは明らかになっていません。細胞が変化することで生じる発達や疾患の進行過程を理解するために、こうした経時的な遺伝子発現の制御の仕組みを可視化する技術が求められていました。九州大学 生体防御医学研究所 大川恭行 教授、藤井健 助教、同大学院医学研究院 原田哲仁 教授らの研究グループは、一細胞レベルで複数の遺伝子発現制御因子(エピゲノム因子)を同時に計測する新しい手法「sci-mtChIL-seq」を開発し、...
キーワード:結合状態/ヒストン/持続可能/持続可能な開発/一細胞計測/一細胞/RNAポリメラーゼ/細胞運命/ゲノム情報/遺伝子制御/生体防御/RNA/ヒストン修飾/遺伝子発現制御/再生医療/細胞分化/転写因子/発現制御/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:工学総合生物農学
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発表日:2025年12月15日
10
ゲノム編集により海洋真核微生物の高度不飽和脂肪酸を自在に作り分ける
ー遺伝子組換えを伴わずに炭素鎖長や不飽和度の異なる様々な有用脂肪酸の生産が可能にー 農学研究院 石橋 洋平 助教
DHAやEPAに代表される高度(多価)不飽和脂肪酸(PUFA)は、ヒトの健康に寄与する有用脂質です。PUFAは、分子を構成する炭素の数や不飽和結合の数・位置に応じて、異なる機能を発揮すると考えられています。ラビリンチュラ類はPUFAを生合成し、高レベルで蓄積する海洋真核微生物です。私たちは、その一属であるParietichytrium属が、パルミチン酸(炭素鎖数16の飽和脂肪酸)から複数の脂肪酸伸長酵素と不飽和化酵素の反応によって、最終産物としてDHA(炭素数22、不飽和結合数6)を合成する経路を完備することを報告しています(2021年プレスリリース)。今回、九州大学 大学院農学研...
キーワード:珪藻/海洋/気候変動/ゲノムDNA/持続可能/持続可能な開発/持続可能性/モデル生物/CRISPR-Cas/高度不飽和脂肪酸/ゲノム編集技術/生合成/生物資源/生物生産/微生物/ドコサヘキサエン酸/CRISPR/エレクトロポレーション/ゲノム編集/CRISPR-Cas9/RNA/アラキドン酸/ポリケチド/抗生物質/脂肪酸/不飽和脂肪酸/ゲノム/遺伝子/脂質
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学総合生物農学
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発表日:2025年12月13日
11
新しいRNA編集技術「RECODE」を開発
~狙ったRNAのCをUへ正確に変換。動物細胞とマウスで作動を実証~ 農学研究院 中村 崇裕 教授
生き物の体は、設計図であるDNAと、その設計図を読み出したコピーであるRNAを使って働いています。どちらもA・C・G・U(T)という「文字」の並びで情報を持っており、たった1文字の違いが病気の原因になることもあります。こうした“誤字”を狙って直すことができれば、病気の理解や治療に大きく役立ちます。しかし、細胞の中で目的の1文字だけを正確に置き換えるのは簡単ではありません。今回、九州大学大学院農学研究院の中村崇裕 教授とエディットフォース株式会社の研究員らの研究グループは植物で見つかった仕組みをヒントに、RNA上のCという文字をUに置き換える新しい方法「RECODE」を開発しました。...
キーワード:持続可能/持続可能な開発/たんぱく/生体内/RNA編集/AAV/アデノ随伴ウイルス/筋肉/RNA/RNA結合タンパク質/マウス/ラット/遺伝子治療/培養細胞/ウイルス/遺伝子
他の関係分野:工学総合生物
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発表日:2025年12月8日
12
膵がんを“暴走”させるスイッチとして、「EMP1」を同定
~がん悪性化の因子を突き止め、新しい治療標的の開発に道~ 医学研究院 小川 佳宏 主幹教授 / 藤森 尚 講師
膵がんは診断時点で遠隔転移を有することが多く、5年生存率が10%台と極めて予後不良な難治性がんです。その背景には、がんの生物学的性質が多様であることや、治療薬に対する反応の個人差が大きいことが挙げられます。これにより、個々の患者さんにおける治療効果を事前に正確に予測することが難しく、最適な治療選択を行う上で大きな課題となっています。九州大学大学院医学研究院病態制御内科学の小川佳宏主幹教授、藤森尚講師、大野彰久⼤学院⽣(研究当時)らの研究グループは、同大学院医学研究院形態機能病理学の小田義直教授、東京科学大学制がんストラテジー研究室の中山敬一特別栄誉教授らとの共同研究により、膵がんの...
キーワード:がん研究/悪性化/マイクロ/遺伝子改変/形質転換/抵抗性/ゲノム情報/細胞膜/がんゲノム/悪性度/遺伝子発現解析/細胞株/治療標的/浸潤/浸潤・転移/発現解析/病理/病理学/網羅的遺伝子発現解析/膵臓/マイクロアレイ/予後予測/オルガノイド/上皮間葉転換(EMT)/MAPK/RNA/がん細胞/がん治療/マウス/遺伝子改変マウス/再生医療/創薬/膜タンパク質/薬剤感受性/膵がん/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/遺伝子変異/個別化医療/薬剤耐性
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物農学
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発表日:2025年12月3日
13
小惑星べヌーの砂に生命を構成する「糖」が存在
―アミノ酸、核酸塩基に並ぶ主要な生命材料分子を検出― 理学研究院 奈良岡 浩 教授
小惑星のカケラである隕石からは、生命の材料分子であるアミノ酸、核酸塩基、糖が検出されています。このことから、隕石によって宇宙から地球にもたらされた分子が、生命の材料として使われたという仮説が提案されています。日米の小惑星サンプルリターン計画「はやぶさ2」と「OSIRIS-REx」では、地球物質の混入がない小惑星試料から、核酸(DNAとRNA)の構成分子である核酸塩基とリン酸、タンパク質の構成分子であるアミノ酸の存在を明らかにし、隕石による生命材料分子の供給を裏付けました。しかし、核酸の材料となる分子群のうち糖だけは見つかっていませんでした。東北大学大学院理学研究科の古川善博准教授ら...
キーワード:小惑星/惑星/惑星探査/隕石/グルコース/持続可能/持続可能な開発/はやぶさ2/リン酸/SPECT/RNA/アミノ酸/核酸塩基
他の関係分野:数物系科学生物学工学農学
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発表日:2025年11月26日
14
植物の季節応答を担う遺伝子の種を超えた共通性と多様性を解明
~冬に共通する遺伝子の働きを発見、植物の季節応答を制御する仕組みの進化の理解に期待~ システム生命科学府 / 理学研究院 工藤 秀一 / 佐竹 暁子 教授
私たちは日頃、春の芽吹きや開花、秋の紅葉など、生物の活動を通して季節の移り変わりを感じます。このような生物の季節的な活動はフェノロジーと呼ばれ、特に自力で移動できない植物にとって、気温や日長といった環境の劇的な変化に適応する上で重要な仕組みです。しかし、季節に応答した生物のリズムがどのような遺伝子の働きによって生み出されているのか、そして異なる植物種の間でどのように共通し、あるいは多様化しているのかは、これまで明らかにされていませんでした。九州大学大学院システム生命科学府の工藤秀一大学院生、同大学院理学研究院の佐竹暁子教授、池崎由佳学術研究員、同大学院比較社会文化研究院の楠見淳子教...
キーワード:地球温暖化/気候変動/種分化/持続可能/持続可能な開発/モニタリング/生態系/森林生態/森林生態系/フェノロジー/温暖化/RNA/イミン/ストレス応答/トランスクリプトーム/ゲノム/ストレス/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学農学
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発表日:2025年10月28日
15
GAPPSにおける胃癌発生に関わる遺伝子変異の解明
九州大学別府病院 三森 功士 教授
熊本大学大学院生命科学研究部消化器外科学 岩槻政晃教授、松本千尋医員、九州大学別府病院外科 三森功士教授、東京大学医科学研究所附属ヒトゲノム解析センターゲノム医科学分野 柴田龍弘教授、新井田厚司講師、高橋数冴助教らの研究グループは、Gastric adenocarcinoma and proximal polyposis of the stomach(GAPPS)と呼ばれる遺伝性胃癌について、RNAシークエンス*1および全エクソームシークエンス(WES)*2を用い、GAPPSの発癌に関与する遺伝子変異を明らかにしました。GAPPSの原因遺...
キーワード:生殖/持続可能/持続可能な開発/モーター/シークエンス/生殖細胞/ゲノム医科学/プロモーター/APC/エクソーム/ヒトゲノム/全エクソームシークエンス/体細胞変異/卵子/ゲノム解析/RNA/RNAシークエンス/精子/ゲノム/バイオマーカー/遺伝子/遺伝子発現/遺伝子変異/早期発見
他の関係分野:生物学工学
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発表日:2025年10月28日
16
ストレスで高血圧関連の副腎異常細胞ができる仕組みを解明
最先端の空間解析技術により形成過程を可視化、二次性高血圧の病態理解に貢献 医学研究院 小川 佳宏 主幹教授
原発性アルドステロン症(※1)は、副腎からアルドステロンというホルモンが過剰に分泌されて高血圧を引き起こす疾患で、二次性高血圧(※2)の主要な原因です。この病気の主な原因の一つは、アルドステロン産生腺腫(APA)という腫瘍ですが、近年、腫瘍とは異なるアルドステロン産生細胞クラスター(APCC)(※3)と呼ばれる小さな異常細胞集団が、原発性アルドステロン症の副腎で観察されるほか、加齢に伴って増加することが報告されています。APCCはAPAと同じ遺伝子変異を持つ場合もあり、腫瘍の前段階病変である可能性が指摘されていますが、APCCがどのように形成されるのか、そのメカニズムは解明されていませんでし...
キーワード:位置情報/先端技術/空間解析/生細胞/塩基配列/副腎皮質/持続可能/持続可能な開発/視床/アルドステロン/下垂体/原発性アルドステロン症/視床下部/腎臓病/副腎/炎症反応/ACTH/ホルモン/次世代シーケンサー/RNA/ストレス応答/トランスクリプトミクス/活性酸素/血液/腎臓/転写因子/免疫応答/サイトカイン/ストレス/遺伝子/遺伝子発現/遺伝子変異/加齢/血圧/高血圧/酸化ストレス/脳卒中/慢性腎臓病
他の関係分野:情報学複合領域化学生物学工学
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発表日:2025年9月27日
17
遺伝子が転写される場所を可視化できるマウスの作製
-生体組織内の転写制御機構の解明と創薬への応用に期待- 生体防御医学研究所 馬場 義裕 教授 / 大川 恭行 教授
東京科学大学(Science Tokyo) 総合研究院 細胞制御工学研究センターの木村宏教授、九州大学 生体防御医学研究所の馬場義裕教授、大川恭行教授、大阪大学 微生物病研究所の伊川正人教授らの研究チームは、生きた細胞で遺伝子が転写されている場所を観察できる新しいマウスモデルを開発しました。遺伝子からmRNAを作る酵素であるRNAポリメラーゼIIが遺伝子を読み取る際に受けるリン酸化(用語1)に着目し、これを認識する蛍光抗体を全身で発現するマウスを作製しました。このマウスの各組織の細胞を超解像蛍光顕微鏡(用語2)で観察することで、遺伝子が活発に読み取られている場所を可視化することがで...
キーワード:持続可能/持続可能な開発/ナノメートル/制御工学/超解像/分解能/光学顕微鏡/RNAポリメラーゼ/リン酸/環境応答/微生物/生体組織/マウスモデル/mRNA/生体防御/ヘルパーT細胞/脱リン酸化/B細胞/RNA/T細胞/マウス/蛍光顕微鏡/好中球/創薬/転写制御/免疫応答/免疫細胞/脾臓/遺伝子/抗体/細菌/老化
他の関係分野:工学総合生物農学
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発表日:2025年8月21日
18
RNA修飾代謝による生体防御機構を解明
-有害な修飾ヌクレオシドから体を守る仕組み- 生体防御医学研究所・農学研究院 渡部 聡 准教授 / 稲葉 謙次 教授・有澤 美枝子 教授
RNAはさまざまな化学修飾を受け、現在までに約150種類以上が同定されています。これまで、細胞内におけるRNA修飾の役割については研究が進んでいましたが、RNA修飾が代謝された後に生じる修飾ヌクレオシドの機能や意義については十分に解明されていませんでした。東北大学 加齢医学研究所の小川 亜希子助教(当時、現所属は薬学研究科准教授)、魏 范研教授、生命科学研究科の田口 友彦教授、医学系研究科の中澤 徹教授らは、九州大学 生体防御医学研究所の渡部 聡准教授、稲葉 謙次教授、農学研究院の有澤 美枝子教授、熊本大学 生命資源研究・支援センターの荒木 喜美教授、生物環境農学国際研究センターの...
キーワード:画像情報/人工知能(AI)/社会システム/解析学/RNA修飾/イノシン/持続可能/持続可能な開発/インフォマティクス/リン酸/哺乳動物/アデノシン/眼科学/感覚器/生体防御/代謝産物/病態解明/RNA/アセチル化/アレン/エネルギー代謝/ヌクレオシド/メチル化/リソソーム/代謝物/網膜/加齢/健康長寿/脂質/脂質代謝/糖代謝
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2025年7月7日
19
小型酵素が持つ“二刀流”の進化戦略
〜12個の小型酵素が星型を形成し、tRNA前駆体を正確に前後から切断〜 農学研究院 寺本 岳大 助教 / 角田 佳充 教授
転移RNA(tRNA)の機能には前駆体の5’・3’両末端の正確な切断が不可欠だが、一部細菌がどのように高精度な切断を実現しているかは不明であった。5’端の切断を担うと考えられていた小型サイズのリボヌクレアーゼ P (RNase P) (※1)酵素が12個集まり6つの突起をもつ星型構造を形成し、突起間に前駆体tRNAを収容することで、前駆体tRNAの5’末端のみならず3’末端の切断にも関わる“二刀流”機能を世界で初めて解明。小型酵素が多量体化を通して、必須機能(5’末端切断)への適応と新機能(3’末端切断)の獲得を果たしたタンパク質の分子進化戦略の一端を解明。...
キーワード:高エネルギー/加速器/タンパク質合成/tRNA/分子進化/前駆体/持続可能/持続可能な開発/ダイナミクス/電子顕微鏡/リボヌクレアーゼ/生合成/生物資源/クライオ電子顕微鏡/RNase/RNA/立体構造/細菌
他の関係分野:数物系科学生物学工学農学
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発表日:2025年4月10日
20
家畜の繁殖効率に影響する腸内細菌叢を予測する
~繁殖成績に負の影響を与える因果構造の計算科学的検証~ 農学研究院 髙橋 秀之 准教授
九州大学大学院農学研究院の田口佑充大学院生(研究当時)、山野晴樹大学院生(共同筆頭著者)、髙橋秀之准教授らは、理化学研究所生命医科学研究センターの宮本浩邦客員主管研究員、大野博司チームディレクター、理化学研究所環境資源科学研究センターの菊地淳チームディレクター、黒谷篤之研究員(研究当時)(現・農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)農業情報研究センター)、理化学研究所光量子工学研究センター光量子制御技術開発研究チームの守屋繁春専任研究員、和田智之チームディレクターとの産学共同研究(みらいグローバルファーム(株)、伊藤ハム(株)、日本農産工業(株)、日環科学(株)、千葉大発ベンチャー(株)サ...
キーワード:因果推論/アルゴリズム/因果効果/機械学習/情報学/産学連携/量子制御/生殖/持続可能/持続可能な開発/実験・観察/好熱菌/食品産業/プロバイオティクス/獣医学/免疫系/RNA/マウス/細菌/細菌叢/腸内細菌/腸内細菌叢/妊娠
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学農学
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発表日:2025年4月9日
21
人工進化が生んだ超高親和性RNA–タンパク質ペアの構造基盤解明
〜RNPツール開発への応用が期待〜
CS1−LS4およびCS2−LS12は PD-SELEX法を使った実験室での共進化実験により同定された超高親和性・直交性のRNA−タンパク質(RBP)ペアです。CS1−LS4、およびCS2−LS12複合体のX線結晶構造解析を行ったところ、これらRNA−RBPペアはユニークな分子認識機構を獲得していたことが明らかとなりました。また、CS1-LS4およびCS2-LS12を分子パーツとして利用し、無細胞タンパク質合成系において翻訳制御が可能なセルフリーリボスイッチを2種類開発しました。このリボスイッチはLS4/LS12が結合することにより翻訳がONになる仕組みで、従来のセルフリーリ...
キーワード:オープンアクセス/情報学/産学連携/ディスプレイ/核酸化学/タンパク質合成/X線結晶構造解析/タンパク質複合体/共進化/結晶構造解析/共結晶/選択性/持続可能/持続可能な開発/論理回路/タンパク質合成系/無細胞タンパク質合成系/進化実験/リボソーム/X線結晶構造/RNAポリメラーゼ/結晶構造/進化分子工学/翻訳制御/mRNA/in vitro/RNA/ファージ/リガンド/遺伝子発現制御/合成生物学/発現制御/分子認識/膜タンパク質/ツール開発/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学複合領域化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2025年2月25日
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アルドステロン産生腺腫の多様な細胞社会が明らかに
二次性高血圧の新たな治療展開に向けて
アルドステロン産生腺腫(APA)は、副腎の良性腫瘍であり、アルドステロンの過剰な産生による二次性高血圧を発症します。通常の高血圧と比べて様々な臓器の合併症が起こりやすく、手術による治療が必要です。このため効果的な内科的治療法の確立に向けて、詳しい病態の解明が求められています。APAの多くはKCNJ5遺伝子(KCNJ5)※1に変異を持ち、若い年齢で発症して重症化しやすく、アルドステロンの過剰産生だけでは説明できない多様な合併症を伴いますが、背景の詳しい分子メカニズムは不明です。九州大学大学院医学研究院 小川佳宏主幹教授、九州⼤学病院内分泌代謝・糖尿病内科の馬越真...
キーワード:産学連携/生細胞/持続可能/持続可能な開発/カリウム/化学工学/生体内/アルドステロン/副腎/オミクス/オミクス解析/マルチオミクス/マルチオミクス解析/合併症/細胞間相互作用/骨折/生体防御/代謝産物/RNA/ストレス応答/ファージ/マクロファージ/内分泌/コルチゾール/ストレス/遺伝子/遺伝子変異/血圧/高血圧/脂質/手術/糖尿病
他の関係分野:複合領域化学工学総合生物
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発表日:2025年2月22日
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神経脊髄炎スペクトラム障害に関わる遺伝子変異を発見
-生殖細胞系列変異と体細胞変異の双方が発症に関与-
大阪大学大学院医学系研究科の矢田知大さん (研究当時:遺伝統計学/神経内科学 博士課程、現:神経内科学 招へい教員)、佐藤豪さん(遺伝統計学/消化器外科学 博士課程)、小河浩太郎 助教、奥野龍禎 准教授、望月秀樹 教授(神経内科学)、岡田随象 教授(遺伝統計学/東京大学大学院医学系研究科 遺伝情報学 教授/理化学研究所生命医科学研究センター システム遺伝学チーム チームリーダー)、九州大学大学院医学研究院の磯部紀子 教授(神経内科学)らのグループは、日本人集団のNMOSD発症に関連する生殖細胞系列変異と体細胞変異、及びこれらの変異が遺伝子発現量に変化を及ぼす細胞種を、GWASメタ解析...
キーワード:情報学/産学連携/クローン/遺伝情報/神経系/生殖/持続可能/持続可能な開発/統計解析/生物活性/生体内/遺伝統計学/生殖細胞/増殖抑制/免疫系/21番染色体/SPECT/ゲノムワイド/ゲノム情報/抗原提示/神経内科学/インターフェロン/バイオバンク/血清/細胞増殖抑制/治療標的/受精/染色体/体細胞変異/中枢神経/ゲノムワイド関連解析/リンパ球/中枢神経系/ヘルパーT細胞/自己抗体/多発性硬化症/病態解明/RNA/T細胞/アクアポリン/アストロサイト/ケモカイン/リガンド/血液/抗原/抗原提示細胞/細胞増殖/自己免疫/自己免疫疾患/受容体/神経細胞/創薬/免疫応答/免疫細胞/GWAS/ウイルス/ゲノム/サイトカイン/ワクチン/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現/遺伝子変異/加齢/個別化医療/抗体/新型コロナウイルス感染症/染色体異常
他の関係分野:情報学複合領域生物学工学総合生物