チェコとハイパーカミオカンデ実験についての覚書を締結
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
【Sagaキーワード】
CP対称性/CP対称性の破れ/スーパーカミオカンデ/原子核/光電子増倍管/高エネルギー/水チェレンコフ/水チェレンコフ検出器/対称性/統一理論/有効質量/陽子/陽子崩壊/J-PARC/加速器/素粒子/ニュートリノ/宇宙線/検出器/新星/超新星/超新星爆発/対称性の破れ/電子回路/センサー/光センサー
素粒子原子核研究所
公開日 2026/09/18
概要
2028年の実験開始を目指し、岐阜県飛騨市神岡町で建設が進むハイパーカミオカンデ実験について、ホスト機関の東京大学と高エネルギー加速器研究機構(KEK)はこのほど、チェコのカレル大学およびパラツキー大学オロモウツとの覚書を締結しました。同実験は、世界23カ国が参加する国際共同研究プロジェクトであり、日本との覚書が締結されるのは、ポーランド、スペイン、イタリア、カナダ、フランスに続いて6カ国目となります。
覚書の締結は各機関の持ち回りで行われ、東京大学の藤井輝夫総長、KEKの浅井祥仁機構長、カレル大学のJiří Zima学長 、パラツキー大学オロモウツのMichael Kohajda学長がそれぞれ、2026年7月下旬までに署名しました。
チェコ側から同実験に参加するのは、カレル大学とパラツキー大学オロモウツの2研究機関です。覚書には、チェコ側が新型光センサー「マルチPMTモジュール」用の光電子増倍管の性能試験、および材料の溶出試験やマルチPMTモジュール用の読み出し電子回路を格納するステンレス容器の製造を担当して、実験に参加することなどが明記されています。
ハイパーカミオカンデは、現行のスーパーカミオカンデの約8倍の有効質量を持つ巨大水タンクとそのタンクの中に並べる超高感度光センサーからなる実験装置で、陽子崩壊の発見やニュートリノのCP対称性の破れ(ニュートリノ・反ニュートリノの性質の違い)の発見、超新星爆発ニュートリノの観測などを通し、素粒子の統一理論や宇宙の進化史の解明を目指します。
同事業は2020年2月、日本で最初の予算が成立して正式にスタート。2022年11月から本体空洞の掘削を開始し、2025年7月に本体空洞の掘削が終了するなど建設が本格化しています。また、J-PARCから送るニュートリノビームを増強し、生成したニュートリノを高精度で測定する新型水チェレンコフ検出器(IWCD)を新たにKEK東海キャンパスに建設中です。
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