[Top page] [日刊 研究最前線 知尋] [Discovery Saga総合案内] [大学別アーカイブス] [Discovery Saga会員のご案内] [産学連携のご案内] [会社概要] [お問い合わせ]

筑波大学 研究Discovery Saga
2026年9月7日

人とAIキャラクターが「体験を共有する」新しいメディアの概念を提案

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
情報学工学医歯薬学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
仮想環境/言語モデル/人工知能(AI)/持続可能/持続可能な開発/ヘルスケア
テクノロジー・材料


(Image by Frame Stock Footage/Shutterstock)

概要

SF作品『スタートレック』に登場する仮想環境「ホロデック」の発展過程を分析しました。これに基づき、新しい次世代メディアの概念として、人とAIキャラクターが同じ仮想世界に存在し、会話するだけでなく、一緒に行動し、さまざまな出来事や体験を共有する「AI Character Media」を提案しました。
 近年、大規模言語モデル(LLM)をはじめとする生成AIの発展により、AIキャラクターと自然な言葉で会話することが可能になりつつあります。また、VR(仮想現実)やメタバースなどの技術によって、利用者自身が仮想世界の中に入り、キャラクターと同じ空間で活動することもできるようになってきました。しかし、人とAIキャラクターが同じ世界で出来事を経験し、その体験を共有するメディアをどのように捉えるかについては、十分に整理されていませんでした。
 本研究では、このような次世代メディアを考える手がかりとして、SF作品『スタートレック』に登場する仮想環境「ホロデック」に着目しました。1987年から2001年までの約14年間に描かれたホロデックの発展を分析した結果、ホロデックは仮想世界を体験するための環境から、人工的なキャラクターと関係を築き、一緒に活動し、さまざまな出来事を共有するメディアへと発展していたことが分かりました。
 これらの分析から、人とAIキャラクターが体験を共有する新しいメディアを「AI Character Media」と位置付け、その概念的基盤として、Character(キャラクター)、World(世界)、Shared Events(共有される出来事)、Story(物語)の4つを提示しました。ホロデックのような技術は現実の世界でも開発が進んでおり、本研究成果は、エンタテインメントだけでなく、教育やヘルスケアなどの領域への活用が期待されます。

PDF資料

プレスリリース

研究代表者

筑波大学システム情報系
星野 准一 准教授

掲載論文

【題名】
The Holodeck Revisited: Foundations for AI Character Media
(ホロデック再考:AI Character Mediaの概念的基盤)
【掲載誌】
AI & Society
【DOI】
10.1007/s00146-026-03282-5

関連リンク

システム情報系