世界遺産白神山地で幻の「ミズラモグラ」を発見!
【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
![]() | ミズラモグラの選好環境や近縁種とのすみ分けといった詳細な生態の理解につながることが期待 |
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
【Sagaキーワード】
2026.09.02
発表のポイント
本州の限られた山地に局所的に生息し、その生態についても不明点が多い原始的なモグラ、ミズラモグラ。これまで青森県においては、八甲山麓と岩木山麓の一部でしか生息が確認されていませんでしたが、白神山地の暗門の滝近くの遊歩道でその生息が初確認されました。白神山地地域の低標高域での本種の確認は、県内における本種の推定生息域を西側に大きく広げ、白神山地全域での本種の生息の可能性を示唆するものとなります。本研究は、2026年7月末公開の学術雑誌「哺乳類科学」に掲載されました。概要
ミズラモグラは比較的原始的なモグラで、その生息域が非常に限定的な日本固有種です。その生態や他のモグラ類との種間関係は不明な点が多く、環境省のレッドデータブックではNT(準絶滅危惧)、青森県のレッドデータブックでもDランク(情報不足)に分類されています。このたび、弘前大学農学生命科学部附属白神自然環境研究センターの中村 剛之教授らの研究グループが白神山地の遊歩道上でモグラ類の標本を発見し、持ち帰って詳しく調べたところミズラモグラと同定されました。白神山地におけるミズラモグラの記録は初で、これにより本種の県内の生息推定域が大きく広がりました。本発見がミズラモグラの選好環境や近縁種とのすみ分けといった詳細な生態の理解につながることが期待されます。論文情報
■ タイトル:白神山地におけるミズラモグラOreoscaptor mizuraの初記録■ 著者:ムラノ 千恵、中村 剛之、山岸 洋貴
■ 掲載誌:哺乳類科学
■ DOI:https://doi.org/10.11238/mammalianscience.66.271
詳細
プレスリリース全文はこちら(677KB)問い合わせ先
弘前大学農学生命科学部助教 ムラノ 千恵
TEL:0172-39-3584
E-mail:muranohirosaki-u.ac.jp
※メールでお問い合わせいただけましたら、内容説明につきましてはZoom等でも対応いたします。
弘前大学 研究