異分野融合の力で血液疾患を解き明かす
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
【Sagaキーワード】
Students' Sparks
医薬保健学総合研究科 保健学専攻 博士後期課程1年
安田 芽生YASUDA,Ibuki
2026/8/25
概要
HaKaSe+(ハカセプラス)選抜学生として、血液学に関する異分野融合の研究に取り組む、医薬保健学総合研究科保健学専攻博士後期課程1年(取材当時)の安田芽生さん。博士後期課程へ進んだきっかけや研究のやりがいについてお聞きしました。(インタビュー動画は公式研究instagramでご覧いただけます。)
現在、どのような研究をされているのですか?
血栓止血の分野の研究に取り組んでいます。私たちの血液には、固まりすぎないようバランスを調整する「アンチトロンビン」というタンパク質が存在しています。研究のターゲットは、このアンチトロンビンが生まれつきうまく機能しない「遺伝性アンチトロンビン欠乏症」という日本の指定難病です。遺伝子の変異が原因ですが、なぜその変異が症状につながるのか、詳しいメカニズムはまだ解明されていません。私は、遺伝子変異をもとに細胞実験を行いながら、ナノ生命科学研究所(WPI Nano-LSI)が得意とするタンパク質をメッセンジャーRNA(遺伝子情報を細胞に伝える分子)レベルで解析する手法を組み合わせ、原因の究明を進めています。保健学と生命科学という異分野融合の研究です。さらに最近は、遺伝子変異の影響を受けずに患者さんの体内でアンチトロンビンを正常につくり出す、治療アプローチの可能性についても探っています。
金沢大学 研究