外国にルーツをもつ生徒支援の課題は「日本語」だけではなかった
学校・教員・生徒・保護者への4者調査から見えてきた高校段階の実態
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
【Sagaキーワード】
2026年07月10日
社会連携
概要
千葉大学ICSセンターが県立高校における外国人生徒等受入れ体制構築に向けた実態調査を実施千葉大学インターカルチュラル・スタディセンター(ICSセンター)が、令和7年度に千葉県から受託して実施した「県立高等学校での外国人生徒等受入れ体制構築に向けた実態調査」の結果を報告します。
本調査で対象とした「外国にルーツをもつ生徒」とは、外国籍の生徒だけでなく、日本国籍であっても保護者のいずれかが外国籍または外国出身である生徒を含みます。また、日本語指導が必要な生徒だけではなく、日本語で日常生活を送ることができる生徒も対象としています。
本調査の特徴 ― 4者の視点から支援を考える
本調査の特徴は、学校・教員・生徒・保護者の4者を対象に調査を実施し、それぞれの立場から実態を比較した点にあります。
その結果、教員や学校は支援上の課題を強く認識している一方で、生徒は学校生活を比較的前向きに捉え、保護者は学校とのつながりや進路情報に不安を抱えているなど、立場によって課題の捉え方や認識に違いがあることが明らかになりました。こうした認識の違いを理解し、それぞれの立場をつなぐことが、今後の支援体制づくりに重要であることが示されました。
本調査から、外国にルーツをもつ生徒の支援においては、
(1)従来型の限界
日本語中心の支援
一律的な支援
教員個人への依存
(2)必要な転換
日本語・学習・生活を統合した支援
背景に応じた個別最適化
生徒の自己認識を踏まえた支援
学校全体での体制整備
保護者への情報提供と支援
認識や情報のズレを前提とした関係の再構築
の重要性が示されました。

学校・教員・生徒・保護者の4者を対象に実態を調査
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千葉大学 研究