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金沢大学 研究Discovery Saga
2026年6月25日

救急隊がつなぐ医療と地域支援

―病院前医療と介護・福祉・保健の連携の実態―附属病院先端医療開発センター、特任助教 上野 恵子 UENO, Keiko

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
病院前医療と地域包括ケアを統合する新たな支援体制モデル構築への展開につながることが期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
複合領域工学医歯薬学
【Sagaキーワード】
福祉サービス/高齢社会/持続可能/超高齢社会/救急医療/地域包括ケア


Research NEWS 2026/6/25

概要

金沢大学附属病院先端医療開発センターの上野恵子特任助教らの研究グループは、消防機関が担う病院前救急医療と地域の介護・福祉・保健分野との連携の実態を明らかにし、医療と社会的支援のニーズをつなぐ協働モデルを長期的に持続可能とするために必要な 6 つの実践策を提示しました。
 超高齢社会の進行に伴い、地域で暮らす人々の健康課題や社会問題は複雑化しています。救急隊が担う病院前医療には、従来の救命・救急搬送に加え、社会的孤立や福祉サービスへのアクセス困難など、医療と地域での支援の橋渡しする役割が求められています。本研究では、消防本部(※1)と地域の介護(※2)・福祉(※3)・保健機関(※4)との連携の実態を明らかにするため、全国 20 消防本部の救急救命士 26 名を対象に半構造化インタビュー(※5)を実施しました。その結果、連携は救急対応の効率化や多職種間の相互理解の促進、救急車の適正利用などの効果をもたらす一方、連携・調整体制の曖昧さや関係機関の稼働体制の限界、情報共有に関する課題が明らかになりました。
 また、持続可能な協働に向けて、相互理解の促進、非属人的な連携体制、情報共有基盤、多職種教育など 6 つの実践策が重要であることが示されました。本研究で得られた知見は、病院前医療と地域包括ケアを統合する新たな支援体制モデル構築への展開につながることが期待されます。
 本研究成果は、2025 年 12 月 8 日に国際誌『Prehospital Emergency Care』のオンライン版に掲載されました。

研究詳細

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