思春期発達におけるウェルビーイングと精神症状のずれを解明
―東京ティーンコホート約3,000 人の追跡調査―
【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
![]() | 「精神症状があってもウェルビーイングが保たれる」要因を示し、従来の支援の枠組みを補完する新たな視点を提供するとともに、臨床から政策まで幅広い分野への応用が期待 |
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
【Sagaキーワード】
2026年05月25日研究
概要
東京大学医学部附属病院精神神経科の宇野晃人助教、笠井清登教授(同大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)主任研究者)、東京都医学総合研究所社会健康医学研究センターの西田淳志センター長らの研究グループは、約3,000人の児童を対象とした追跡調査のデータを用いて、思春期におけるウェルビーイング(注1)と精神症状(注2)がどのように組み合わさって発達するかを分析しました。その結果、同程度の精神症状であっても、ウェルビーイングが高い群と低い群が存在することを明らかにしました。両群を比較すると、将来への希望や利他的行動、良好な対人関係はウェルビーイングの高い群と関連し、女性であることや高い世帯収入は低い群と関連していました。これまで、両者のずれは一時点のデータから示されてきましたが、本研究は大規模な縦断データ(同一の対象者を追跡調査して得られたデータ)により、その時間的な発達パターンを初めて明らかにしたものです。本成果は「精神症状があってもウェルビーイングが保たれる」要因を示し、従来の支援の枠組みを補完する新たな視点を提供するとともに、臨床から政策まで幅広い分野への応用が期待されます。なお、本研究は英国医学雑誌「Psychological Medicine」(オンライン版:英国夏時間5月25日)に掲載されました。
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リリース文書
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東京大学 研究