血管にかかる力を再現する三次元培養血管モデルを開発
- ステント留置を可能にし、次世代ステント設計に貢献 -
【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
![]() | 再狭窄や血栓症の発生機序の理解を深めるとともに、次世代ステント設計の最適化に資することが期待 |
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
2026年5月14日 10:00
研究者情報
〇流体科学研究所 教授 船本健一研究室ウェブサイト
発表概要
国立大学法人東京農工大学大学院工学府生体医用システム工学専攻博士前期課程の奥野拓 氏(研究当時)、同大学院グローバルイノベーション研究院の吉野大輔 教授、同大学院工学研究院先端物理工学部門の伊藤一陽 助教は、国立大学法人東北大学流体科学研究所の船本健一 教授との共同研究により、ステントを実際に留置できる三次元培養血管モデルを開発し、生理的な血流環境下でステント留置後の内皮化過程を定量的に評価することに成功しました。本研究では、血管モデルの設計・作製から細胞培養、血流負荷、ステント留置、評価手法までを一連の実験系として体系的に構築し、その詳細なプロトコルを論文中に明示しています。これにより、ステントが血管壁に与える力学的作用と、それに応答する血管内皮細胞の動態を同一条件下で統合的に解析することが可能となりました。本成果は、再狭窄や血栓症の発生機序の理解を深めるとともに、次世代ステント設計の最適化に資することが期待されます。
本研究成果は、BMC Methods(5月12日付)に掲載されました。

図1:培養血管モデル内部を単層で覆う血管内皮細胞の免疫蛍光染色画像。2.3 Paのせん断応力を24時間負荷した後、血管モデルを上下に切り分けて染色、観察したもの。血流を模擬した培養液の流れに応答し、血管内皮細胞が流れ方向に並び、伸びている様子が観察できる。スケールバーは50 µmを示す。図は(Okuno et al, 2026. BMC Methods, 3, 16)を改変して吉野らにより作成。
論文情報
論文名:Cell-cultured PDMS vascular model to allow placement of implant devicesURL:https://doi.org/10.1186/s44330-026-00072-9
詳細(プレスリリース本文)
問い合わせ先
東北大学流体科学研究所 国際研究戦略室(広報)E-mail:ifs-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)


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