[Top page] [日刊 研究最前線 知尋] [Discovery Saga総合案内] [大学別アーカイブス] [Discovery Saga会員のご案内] [産学連携のご案内] [会社概要] [お問い合わせ]

筑波大学 研究Discovery Saga
2026年4月18日

インスタグラムの広告に含まれる言語表現の特徴とクリック率の関係を解明

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
広告文の言語表現とクリック率との関係が商品カテゴリによって異なることを初めて明らかにしたものであり、SNS広告における広告文設計の改善に役立つだけでなく、日本語広告を対象とした大規模な実証研究の進展にも寄与すると期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
情報学複合領域工学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
アルゴリズム/ソーシャルネットワークサービス(SNS)/レジリエンス/持続可能/持続可能な開発
社会・文化


(Image by PixieMe/Shutterstock)

概要

インスタグラム上の日本語広告を対象に、広告文に含まれる言語表現の特徴とクリック率の関係を調べました。その結果、サプリメント広告では、健康上のリスクや現状と理想のずれを示す表現が、化粧品広告では、視覚・見た目、肯定的感情、動き・行動に関する表現が、高いクリック率と関連していました。
 SNS広告では、画像や動画、配信アルゴリズムに関する研究が進んできた一方で、広告文そのものが広告効果にどう関わるかは、特に日本語のような非英語圏では十分に調べられていませんでした。また、商品のカテゴリによって、同じ言語表現でも広告の受け止め方が異なる可能性があります。
 本研究では、2021年7月から2023年6月までに国内で配信された日本語のインスタグラム上の広告からサプリメント広告12,206件、化粧品広告9,486件を収集しました。これらの広告文を日本語心理言語辞書J-LIWC2015で解析し、含まれる言語表現の特徴を定量化した上で、クリック率との関係を統計的に検証しました。
 その結果、サプリメント広告では、リスクや現状と理想とのずれを示す表現がクリック率と正に関連する一方、化粧品広告では、視覚・見た目に関する表現や肯定的感情を含む表現が正に関連していました。さらに、同じ表現でも、サプリメントでは負に関連し、化粧品では正に関連するものがあることも確認され、広告文の最適な言語戦略は商品カテゴリごとに異なることが示唆されました。
 今回の成果は、広告文の言語表現とクリック率との関係が商品カテゴリによって異なることを初めて明らかにしたものであり、SNS広告における広告文設計の改善に役立つだけでなく、日本語広告を対象とした大規模な実証研究の進展にも寄与すると期待されます。

PDF資料

プレスリリース

研究代表者

筑波大学ビジネスサイエンス系
吉田 光男 准教授
井上 健二郎 リスク・レジリエンス工学学位プログラム(博士後期課程)2年次

掲載論文

【題名】
The impact of linguistic features on CTR in Instagram ads: A study of supplement and cosmetic products
(インスタグラム広告における言語的特徴がクリック率に与える影響―サプリメント広告と化粧品広告を対象とした研究)
【掲載誌】
PLOS One
【DOI】
10.1371/journal.pone.0338313

関連リンク

ビジネスサイエンス系
リスク・レジリエンス工学学位プログラム