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帯広畜産大学 研究Discovery Saga
2026年4月14日

吉田希央助教が「第13回日本獣医病理学専門家協会(JCVP)学術集会」においてJCVP奨励賞を受賞

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
農学医歯薬学
【Sagaキーワード】
技術革新/獣医学/PDGF/染色体/病理/病理学/前駆細胞/幹細胞/神経幹細胞/培養細胞/遺伝子/脳腫瘍

2026年4月13日

概要

令和8年3月25日(水)~27日(金)に大阪府で開催された「第13回日本獣医病理学専門家協会(JCVP)学術集会」において、吉田希央助教(獣医学研究部門)がJCVP奨励賞を受賞しました。
この賞は、獣医病理学の進歩に寄与する優れた研究を行い、今後さらなる発展が期待される研究者に授与されるものです。
受賞した演題は、「イヌの高グレード希突起膠細胞腫の病理発生機序に関する研究」です。
本研究では、イヌの脳における神経幹細胞の免疫表現型(分化方向)を明らかにし、脳腫瘍の1つである高グレード希突起膠細胞腫がPDGFRAを発現し希突起膠細胞前駆細胞に類似することを解明しました。また、高グレード希突起膠細胞腫の培養細胞を用いて、PDGFRAが腫瘍の増殖に関与することも明らかにしました。さらに、高グレード希突起膠細胞腫では染色体ポリソミー(染色体の増加)が生じており、PDGFRA遺伝子が多くなっていることも分かりました。以上の成果から、イヌの高グレード希突起膠細胞腫の病理発生メカニズム解明のための基礎的な知見を示した点が高く評価されました。
これらの研究成果を基に、イヌの高グレード希突起膠細胞腫の発生原因解明のきっかけとなることや、培養された腫瘍細胞を用いた治療薬の試験などへの応用が期待されます。
吉田助教は、「この度は獣医病理学者として栄誉ある賞を受賞いただき大変ありがたく思います。本研究は博士課程在籍時に主に取り組んだものであり、当時の指導教官の先生方や研究室の室員のサポートのおかげだと考えています。この場をお借りしてお礼申し上げます。今後も研究活動に邁進し、病理学分野から獣医療に貢献し、さらには普遍的な生命の理を明らかにするような研究を行いたいです。」と語りました。


研究成果について発表する吉田助教


JCVP奨励賞を受賞する吉田助教