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帯広畜産大学 研究Discovery Saga
2026年4月9日

垣内香澄さんが2026年度日本草地学会島根大会において優秀若手発表賞を受賞

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
放牧期間を通じた採食時間の自動・連続計測が可能となり、採食行動の日内変動や季節変化、さらには気象条件や草量との関係解明への活用が期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
情報学複合領域数物系科学工学農学医歯薬学
【Sagaキーワード】
位置情報/最適化/深層学習/季節変化/食行動/GNSS/ホットスポット/定量評価/技術革新/生態学/日内変動

2026年4月8日

概要

2026年度日本草地学会島根大会(3月27日(金)~29日(日):松江テルサ)において、の垣内香澄さん(博士前期課程 畜産科学専攻 環境生態学コース2年、指導教員:川村健介准教授)が優秀若手発表賞を受賞しました。
この賞は、日本草地学会大会において優れた研究発表を行った若手会員に授与されるもので、今年度は6名の候補者の中から垣内さんが選出されました。
受賞した演題は、「加速度センサデータの深層学習による放牧ウマ採食行動分類モデルの検討」です。
本研究では、放牧ウマの顎下に装着した3軸加速度センサから得られるデータを用い、深層学習により採食行動と非採食行動を高精度に分類する手法を検討しました。従来は目視観察に依存していた家畜行動の記録に対し、本手法では省力的かつ連続的に放牧家畜の行動を把握できる点が大きな特徴です。
また、本研究では複数年・複数個体のデータを用いるとともに、学習用データと評価用データを明確に分離した厳密な検証を行い、実運用を想定したモデルの汎化性能を評価しました。その結果、独立したテストデータにおいて高い識別性能が確認され、放牧地利用の定量評価や草地管理への応用可能性が示されました。
本成果により、放牧期間を通じた採食時間の自動・連続計測が可能となり、採食行動の日内変動や季節変化、さらには気象条件や草量との関係解明への活用が期待されます。さらに、GNSSによる位置情報と組み合わせることで、放牧地内の採食ホットスポットや未利用域の可視化、採食ムラや踏圧集中、裸地化リスク、過放牧兆候の早期把握などにもつながる可能性があります。
これにより、区画放牧や草地更新、家畜配置の最適化など、持続的な草地利用に向けたデータに基づく管理判断を支援することが期待されます。また、放牧家畜の行動把握の省力化・客観化を通じて、草地研究の再現性向上や家畜福祉評価への応用も期待されます。
垣内さんは、「この度は、このような賞を頂戴し大変光栄に思います。 本受賞は、先生方や研究室のメンバーのおかげだと感じております。」と受賞の喜びを語りました。

研究成果を発表する垣内さん

優秀若手発表賞を受賞した垣内香澄さん