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筑波大学 研究Discovery Saga
2026年3月25日

胃ろうチューブの位置異常による胃出口閉塞の簡便な診断手法を提案

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
工学医歯薬学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
持続可能/持続可能な開発/在宅医療
医療・健康


(Image by sasaki reiya/Shutterstock)

概要

胃ろう(PEG)においては、体内でのチューブの位置異常により胃の出口が閉塞することがあります。本研究では、在宅療養中の患者において、胃ろう(PEG)チューブから吸引された液体と嘔吐物の色の違いから、画像検査を行わずに簡便に、PEGチューブの位置異常を診断できることを見いだしました。
 胃ろう(PEG)は在宅医療を含めて広く行われていますが、まれに体内でのチューブの位置異常により胃の出口が閉塞することがあります。しかし、在宅環境では画像検査が容易でなく、簡便な診断の手がかりが求められています。
本研究では、在宅療養中のPEGチューブ管理中の患者に生じた胃出口閉塞の症例において、PEGチューブからの吸引液と嘔吐物の性状の違いに着目し、診断への有用性を評価しました。
その結果、PEGチューブからは胆汁様の黄緑色の液体が吸引される一方、嘔吐物は暗褐色であり、両者の不一致がチューブ位置異常を疑う重要な所見となりました。実際に検査を行ったところ、チューブ先端の十二指腸への迷入が確認され、再配置により症状は速やかに改善しました。
本症例は、吸引液の外観という簡便な観察が、在宅医療においても有用な診断の手がかりとなる可能性を示しています。

PDF資料

プレスリリース

研究代表者

筑波大学 医学医療系/笠間市立病院
稲葉 崇 助教/笠間市立病院副院長

掲載論文

【題名】
Gastric Outlet Obstruction Caused by PEG Tube Malposition: Contrasting Aspirates as a Diagnostic Clue
(胃ろうチューブの位置異常による胃出口の閉塞 ―吸引液の色の違いが診断の手がかりに―)
【掲載誌】
Journal of General and Family Medicine
【DOI】
10.1002/jgf2.70112

関連リンク

医学医療系