スマホ感覚のAR/MR新文字入力法
―小型バーチャルキーボードで混雑した公共空間でも快適操作―
【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
![]() | AR/MR機器の基盤技術として、幅広い日常生活への社会実装の加速が期待 |
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
2026年3月23日 14:00
研究者情報
〇電気通信研究所 教授 北村喜文研究室ウェブサイト
発表のポイント
AR(注1)/MR(注2)機器(AR/MRグラスやヘッドマウントディスプレイ)向けの新しい文字入力方式を開発しました。アルゴリズムにより利用者の入力しようとしている文字を推定し、少数の候補をコンパクトに扇形に表示することにより、小型バーチャルキーボードで入力可能にしました。
空中の親指による操作で精確で省スペースな文字入力を実現しました。
AR/MR機器の基盤技術として、幅広い日常生活への社会実装の加速が期待されます。
発表概要
AR/MRグラスやヘッドマウントディスプレイなどの機器は、将来スマートフォンに代わる情報端末として期待されています。しかし、文字入力の手段として広く利用されている空中操作による入力は難しく、特に小型のバーチャルキーボードには、精確性と快適性の両立が課題となっていました。東北大学電気通信研究所のチョウ・コウカン特任研究員は、利用者が入力しようとしている文字を推定するアルゴリズムを考案し、それを組み合わせた新しい文字入力方式「FanType」を提案しました。本方式は、スマートフォンサイズの小型バーチャルキーボード用に推定された入力候補を扇形に提示することで、親指の小さな動きだけで素早く入力できます。実験の結果、誤入力が少なく、腕への負担も軽減されることを確認しました。本技術は、AR/MR機器の日常生活での利用拡大を支える基盤技術となることが期待されます。
本研究成果は、3月23日に国際会議「33rd IEEE Conference on Virtual Reality and 3D User Interfaces (IEEE VR)」で口頭発表されました。

図1. 混雑した公共空間を想定した環境でAR機器を装着し、限られたスペースの中で親指操作による文字入力を行う様子。
用語解説
注1. AR: Augmented Reality、拡張現実。カメラ等を通して捉えた現実世界に、デジタル情報を重ね合わせて表示する技術注2. MR: Mixed Reality、複合現実。現実世界と仮想世界を複合・融合させ、相互にリアルタイムで影響し合う空間を構築する技術を指す。ARと合わせ、現実空間とバーチャル空間の両方を活用する体験ができる。
論文情報
タイトル:FanType: Intention-Inferring Fan-shaped Thumb Interface for Text Entry on Small XR Keyboards著者:Guanghan Zhao, Louis Teys, Gyeonghwan Yang, Shengdong Zhao, and Yoshifumi Kitamura
*責任著者:東北大学電気通信研究所 特任研究員 チョウ・コウカン
口頭発表: 2026 IEEE Conference Virtual Reality and 3D User Interfaces (VR), Daegu, Korea, 2026年3月23日
掲載誌:IEEE Transactions on Visualization and Computer Graphics (IEEE Xplore で 公開予定)
詳細(プレスリリース本文)
問い合わせ先
(研究に関すること)東北大学電気通信研究所
サイバー&リアルICT学際融合研究センター
特任研究員 チョウ・コウカン
教授 北村喜文
TEL: 022-217-5540
Email: zhao.guanghan.b6*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
kitamura*riec.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(報道に関すること)
東北大学 電気通信研究所 総務係
TEL: 022-217-5420
Email: riec-somu*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)


東北大学は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています
東北大学 研究