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鹿児島大学 研究Discovery Saga
2026年3月6日

【農林水産学研究科】青木 映璃さんが日本分子生物学会年会にてポスター発表優秀賞を受賞

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
鹿児島県の未利用資源の有効活用による地域産業の高度化と、肝機能の改善を通じた養殖生産性の向上の双方に貢献するとともに、将来的には創薬研究や機能性食品開発への応用も期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
複合領域工学総合生物農学医歯薬学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
免疫機能/持続可能/地域産業/持続可能な開発/生産性/鉄代謝/機能性/機能性食品/発酵/水産学/翻訳調節/トランスクリプトーム/細胞死/創薬/脂質/分子生物学

[記事掲載日:26.03.02]



概要

大学院農林水産学研究科 食品創成科学専攻2年(塩崎研究室所属)の青木 映璃さんが、横浜で開催された日本分子生物学会年会において、「MBSJ Poster Award 2025(ポスター発表優秀賞)」を受賞しました。本年会は、3日間で約3,000件のポスター発表が行われる国内最大級の生命科学系学術集会であり、同賞は優れた研究発表を行った若手研究者に贈られるものです。
 受賞研究のテーマは、「焼酎粕乳酸発酵液(FBPSD)による肝臓細胞フェロトーシス抑制効果とそのメカニズム」です。水質悪化や肝臓への脂肪蓄積、金属汚染などは、養殖魚の肝臓にフェロトーシス(細胞死)を誘導し、成長低下や免疫機能の低下を引き起こします。本研究では、焼酎粕の乳酸発酵物が肝臓細胞に及ぼす影響をトランスクリプトーム解析により評価し、過剰な脂質過酸化によって引き起こされるフェロトーシスに関与することを明らかにしました。
 本発表では、FBPSDを曝露した細胞がフェロトーシス耐性を獲得すること、その作用機構として、細胞内の鉄代謝および鉄蓄積を制御するタンパク質の翻訳調節に関与していることを示しました。また、FBPSDに含まれる活性物質を特定し、鉄代謝・蓄積に関わる重要な分子経路を明らかにしました。
 本研究成果は、鹿児島県の未利用資源の有効活用による地域産業の高度化と、肝機能の改善を通じた養殖生産性の向上の双方に貢献するとともに、将来的には創薬研究や機能性食品開発への応用も期待される重要な知見を提供するものです。
 今後のさらなる研究の発展が期待されます。