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京都大学 研究Discovery Saga
2026年3月4日

地球との通信に依存しない自律的な宇宙航法へ一歩

—超小型X線衛星NinjaSatによるX線パルサー航法の実証—

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
GPSに依存しない宇宙航法を可能にする技術であり、太陽系外を含む遠方宇宙の探査や、GPSが利用できない環境下での自律的な宇宙航行への応用が期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
数物系科学工学
【Sagaキーワード】
パルス/パルサー/衛星/検出器/太陽/太陽系/X線検出器/ナビゲーション
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日

概要

榎戸輝揚 理学研究科准教授、大田尚享 理化学研究所大学院生リサーチ・アソシエイト(兼:東京理科大学博士課程学生)、玉川徹 同主任研究員(兼:同室長)、岩切渉 千葉大学助教、武田朋志 広島大学日本学術振興会特別研究員らの国際共同研究グループは、超小型X線衛星「ニンジャサット(NinjaSat)」に搭載された超小型X線検出器が観測したパルサーのX線パルス信号を用い、超小型X線検出器によるX線パルサー航法を初めて実証しました。
 本研究成果は、GPSに依存しない宇宙航法を可能にする技術であり、太陽系外を含む遠方宇宙の探査や、GPSが利用できない環境下での自律的な宇宙航行への応用が期待されます。
 今回、国際共同研究グループは、NinjaSatで観測されたX線パルス信号を利用することで、外部のナビゲーション支援を受けることなく、自身の位置を約30〜50kmの精度で特定できることを実証し、超小型X線検出器でもX線パルサー航法が実現できることを初めて示しました。
 本研究成果は、2026年2月17日に、国際学術誌「Journal of Astronomical Telescopes, Instruments, and Systems」にオンライン掲載されました。
画像

パルサーから放射されるX線パルスを利用して測位を行うNinjaSat(想像図)©RIKEN、NASA/CXC/SAO、気象庁(図を改変)

研究者のコメント
「NinjaSatは天文観測のために開発された超小型X線衛星ですが、それを応用することで、GPSなしで本当に自分の位置を知ることができたのは驚きでした。人工の星ではなく、本物の星が深宇宙における道を教えてくれる、SFのような世界が到来することを夢見ています。」(玉川徹)

詳しい研究内容について

地球との通信に依存しない自律的な宇宙航法へ一歩—超小型X線衛星NinjaSatによるX線パルサー航法の実証—

研究者情報

研究者名 榎戸 輝揚
京都大学 教育研究活動データベース

関連部局

理学部・理学研究科