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京都大学 研究Discovery Saga
2026年2月21日

イラリス®皮下注射液150mgのシュニッツラー症候群への効能追加

―世界初の適応拡大の基となる成果は、医師主導治験によって示されました―

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
医歯薬学
【Sagaキーワード】
アレルギー/医師
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日

概要

神戸直智 医学研究科准教授、中溝聡 同特定准教授、吉藤元 同准教授、城友泰 同助教、井澤和司 同講師、井上徳光 和歌山県立医科大学教授、金澤伸雄 兵庫医科大学主任教授らの研究グループは、京都大学医学附属病院の他、高知大学医学部附属病院(山本真有子 講師)、総合病院国保旭中央病院(加々美新一郎 部長および竹村浩至 部長)、神奈川県警友会けいゆう病院(河原由恵 部長)との多施設共同治験として、日本人のシュニッツラー症候群患者に対するカナキヌマブ(商品名:イラリス®)の有効性と安全性を検討する医師主導治験(jRCT2051220139)を実施しました。
 その結果として得られた、2025年4月および10月に日本アレルギー学会の英文学術誌「Allergology International」に掲載された有効性と安全性に関する成果に基づいて、ノバルティスファーマ株式会社は2025年5月に適応追加の申請を行い、2026年2月19日にシュニッツラー症候群への効能追加の承認を取得しました。
画像

蕁麻疹様皮疹や発熱・倦怠感をきたすシュニッツラー症候群に対して、海外には有効な治療薬があるが、日本では使用できなかった。そこで、国内の複数施設で医師主導治験を実施し、その成果によって、世界初となる効能が追加された。(© 2026 Naotomo Kambe. Image created with ChatGPT 5.2)

研究者のコメント
「有効性が報告されている薬剤が存在し、実際に投与が必要な患者さんが目の前にいても、保険適用がないために使用できない。それならば、医師主導治験という枠組みを用いれば、薬剤を患者さんに届けることができるのではないか。その思いが、本研究の出発点でした。本研究の実施にあたっては、薬剤提供をめぐる交渉や契約、研究資金の確保、規制当局との協議など、多くの課題に直面しました。しかし、患者さんに有効な治療を届けたいという共通の思いをもった多くの方々の支えがあり、本日の適用拡大に至ることができました。一方で、なぜこの薬剤がシュニッツラー症候群に有効なのか、その機序は十分に解明されていません。今後も、目の前の患者さんが示す症状に真摯に向き合いながら、その本質的な理解を目指した研究を続けていきたいと考えています。」

詳しい研究内容について

イラリス®皮下注射液150mgのシュニッツラー症候群への効能追加―世界初の適応拡大の基となる成果は、医師主導治験によって示されました―

研究者情報

研究者名 神戸 直智
京都大学 教育研究活動データベース
研究者名 中溝 聡
京都大学 教育研究活動データベース
研究者名 吉藤 元
京都大学 教育研究活動データベース
研究者名 城 友泰
京都大学 教育研究活動データベース
研究者名 井澤 和司
京都大学 教育研究活動データベース

関連部局

医学部・医学研究科 医学部附属病院