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鹿児島大学 研究Discovery Saga
2026年2月18日

大規模環境DNA調査から沿岸魚分布を決める要因を探る

-魚類相を形成する複雑な海流の働きが明らかにー

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
日本の沿岸魚類の生物多様性に関する理解を深めるとともに、将来の沿岸魚類の分布変化の予測に役立つことが期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
環境学数物系科学工学農学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
人間活動/海洋/気候変動/持続可能/持続可能な開発/土壌/環境DNA/生物多様性

[記事掲載日:26.02.17]




 

概要

近年、人間活動や気候変動による魚類の分布の変化が報告されており、その現状把握や予測には分布に影響する要因を解明することが不可欠です。
 鹿児島大学総合研究博物館の本村 浩之教授、東北大学・海洋研究開発機構変動 海洋エコシステム高等研究所(WPI-AIMEC)の長田穣准教授及び千葉県立中央博物館・北海道大学・京都大学・神戸大学・九州大学・島根大学・龍谷大学・かずさDNA研究所らからなる共同研究グループは、日本全国528地点に及ぶ大規模な環境DNA調査(注1)を実施し、沿岸魚1,220種(現在論文で報告されている種の約44%)を検出しました。
 さらに、これらの魚類の分布を解析したところ、魚類の輸送・移動の制限・生息環境の提供といった様々な海流の働きが多くの魚類の分布に影響していることが明らかになりました。
 この成果は、日本の沿岸魚類の生物多様性に関する理解を深めるとともに、将来の沿岸魚類の分布変化の予測に役立つことが期待されます。
 本研究の成果は、2026年2月16日付で科学総合誌Scientific Reportsに掲載されました。
(注1)環境DNAとは、生物から水や土壌、空気といった環境中に放出されたDNAのことです。環境中から環境DNAを集めて分析することで、少ない調査労力で環境中に存在する多くの生物を網羅的に調査することができます。
 研究内容の詳細はこちらよりご確認いただけます。