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島根大学 研究Discovery Saga
2026年2月17日

第157回アシカル講座「ヘルンとセツ -ラブレターとしての『怪談』」を開催しました。


公開日 2026年02月17日


概要

2月7日(土)、第157回アシカル講座「ヘルンとセツ -ラブレターとしての『怪談』」を開催しました。この講座は、島根大学の前身校のひとつである島根県尋常師範学校で英語教師を務めた小泉八雲や妻のセツについて学ぶ3回シリーズ、令和7年度アシカル講座第2ステージ「小泉八雲とセツと松江と」の第2回です。
 今回は、宮澤文雄 本学法文学部准教授が講師を務め、小泉八雲の創作活動における妻・セツの役割について解説しました。
 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、1890(明治23)年、40歳の時に来日、松江に赴任し、セツと出会います。1894年に出版された来日第一作『知られぬ日本の面影』は、山陰地方を中心とした紀行文で、セツから聴かされた、松江を舞台にした多くの怪談・奇談が描かれています。
 さらに、1904年に出版された『怪談』は、小泉八雲の再話文学の傑作と言われており、セツの語りによる日本各地の伝承が、八雲の解釈を経て、収録されています。英語書名が、『Kaidan』ではなく、『Kwaidan』となっているのは、セツが話していた当時の日本語の響きであると考えられ、創作活動のパートナーである「リテラリー・アシスタント」としてのセツの存在の大きさを感じ取ることができます。
 小泉セツ「思い出の記」によれば、セツが八雲に本を見ながら怪談を語って聞かせようとすると、八雲は「本を見る、いけません。ただあなたの話、あなたの言葉、あなたの考えでなければいけません」と言ったそうです。また、八雲の難しい質問に答えられなかったセツは、みずからの学歴や英語力のなさを嘆いたそうです。しかし、八雲は「これだけの本は、だれのおかげでできたと思いますか。」と言って、セツに深く感謝していたそうです。
 今回の講座を聴き、セツの存在と二人の愛情と共同作業によって、小泉八雲の世界的な文学作品が生まれたのだということが理解できました。
お問合せ先:島根大学総合博物館(TEL:0852-32-6496)

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