湯浅年子博士、女性科学者としてエッフェル塔に名を刻むことに
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公開日 2026/02/13

概要
パリのエッフェル塔に、マリー・キュリーをはじめとする女性科学者72人の名前が新たに刻まれることになりました。このうちの一人として、フランスを拠点に活躍した日本人物理学者・湯浅年子博士が選ばれました。湯浅博士は、日本国外で活動した初めての日本人女性物理学者として知られています。東京女子高等師範学校(現在のお茶の水女子大学)理科を卒業したあと東京文理科大学(現在の筑波大学)物理学科を卒業しました。
そしてコレージュ・ド・フランス原子核化学研究所に留学し、博士号を取得しました。戦後は同研究所やフランス国立科学研究センターなどで原子核の研究を続け、日仏交流にも尽力しました。また根強い女性差別が残る日本で、戦後の学制改革に際して高度の女子大学創設をめざし、講演会や座談会で、また多くの著作で女性の科学教育と研究分野へ道を開く啓蒙に努めました。

(お茶の水女子大学所蔵)
KEKは、日本とフランスの二国間事業として湯浅博士の名を冠した「Toshiko Yuasa France-Japan Particle Physics Network」(TYL)を フランス国立科学研究センター(CNRS)、フランス原子力委員会と共に運営しています。2023年にはつくばキャンパスにオフィスを設置し、フランス側研究者がKEKに中長期間滞在し、Belle II実験などの高エネルギー実験をできる環境を整えています。また、2012年の第1回開催から理系女子キャンプで企画に協力するなど、KEKでの女性研究者への支援に長年たずさわっています 。
エッフェル塔への湯浅博士の刻銘の知らせに、TYL 副所長である橋本省二KEK教授は「すばらしい知らせに驚いています。湯浅先生は困難な環境でも研究に邁進する信念の人だったと聞いています。今後も日仏の共同研究が発展するよう努力したいと思います」と話しました。 湯浅博士ら72人の女性科学者の刻銘は、年内を目標にエッフェル塔の第1展望台外側にある男性研究者の刻銘の上に金文字で刻まれる予定です。

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