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東北大学 研究Discovery Saga
2026年2月14日

脳はどうやって「見てから動く」の?

― サルの脳研究から見えてきた、脳内リズムの協力プレー ―

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
私たちが正確に行動できる理由の理解につながるだけでなく、リハビリテーションや脳の病気の研究、人と機械が関わる技術の発展にも貢献すると期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
複合領域数物系科学工学医歯薬学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
脳活動/ブレイン/持続可能/持続可能な開発/リハビリ/イミン/リハビリテーション
2026年2月13日 11:00

研究者情報

〇生命科学研究科 特任講師 渡辺秀典
研究室ウェブサイト

発表のポイント

人や動物が見てから動き、脳の中では異なるリズムが協力して働いていることを明らかにしました。脳内で現れる活動の大きさやタイミングの異なるリズムが、見た情報に応じてそろって動く配置が変わる様子をとらえました。
高精度の脳計測法により、これまで見えなかった細かな脳の働きを捉えることに成功しました。脳の情報処理をより正確に理解するための重要な手がかりになります。
本成果は、リハビリテーションや脳の病気の理解、人と機械が関わる技術やブレインテックの発展など、脳が情報を処理し行動する仕組みに基づいた、より安全で人に寄り添う社会づくりにつながる可能性があります。

発表概要

私たちは、目で見た情報をもとに、迷うことなく体を動かしています。しかし、その情報が脳の中でどのように処理され、「動く準備」へと変わっていくのかは、詳しく分かっていませんでした。東北大学大学院医学系研究科の張替宗介博士学生(現:東北大学病院)、渡辺秀典助教(現:大学院生命科学研究科特任講師)、青木 正志教授、虫明元教授(現:名誉教授)は、サルの脳を高精度に計測できる新しい方法を用いて、視覚の情報が運動の準備へと伝わる過程を調べました。その結果、脳の中では速さの異なるリズムが協力し合い、見た情報に応じて、脳活動の「リズムの出方」が時間とともに変化することを捉えました。この成果は、私たちが正確に行動できる理由の理解につながるだけでなく、リハビリテーションや脳の病気の研究、人と機械が関わる技術の発展にも貢献すると期待されます。
本研究の成果は、2026年1月21日付で科学誌Scientific Reports 誌に掲載されました。



図1. 本研究のコンセプトと今後の広がり。視覚で得た情報が脳内の異なるリズムの協力によって動きの情報へと変換されるようす。本研究は高精度の脳計測で明らかになりました。脳の情報処理をより正確な理解は脳の病気の理解やブレインテックなど人に寄り添う社会づくりにつながる可能性があります。

論文情報

タイトル:Delta gamma oscillatory interactions support visuomotor processing in the lateral frontal cortex of macaque monkeys
著者: Sosuke Harigae, Hidenori Watanabe*, Masashi Aoki, Hajime Mushiake
*責任著者:東北大学大学院生命科学研究科 特任講師 渡辺秀典
掲載誌:Scientific Reports
DOI:10.1038/s41598-026-36628-6

詳細(プレスリリース本文)

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学生命科学研究科
特任講師 渡辺秀典
TEL: 022-217-5052
Email: hidenori.watanabe.c1*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(報道に関すること)
東北大学大学院生命科学研究科広報室
高橋さやか
TEL: 022-217-6193
Email: lifsci-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)






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