
京都大学 研究
Discovery Saga
2026年2月12日
飲酒・喫煙の両方をやめることで内視鏡治療後の食道に新たながんが発生するリスクを大幅に低減することを明らかにしました(JEC試験)
―食道がん内視鏡的切除後の患者さん330人を10年以上追跡した多施設共同研究―
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
【Sagaキーワード】
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日
概要
武藤学 医学研究科教授、堅田親利 同特定准教授、および全国20施設の研究グループは、早期食道がんに対して内視鏡的切除を受けた患者さんを10年以上追跡し、飲酒と喫煙の両方をやめることが、新たな食道がんの発生を大幅に減らすことを明らかにしました。
食道がんは難治性のがんのひとつですが、最近は早期発見によって内視鏡的切除で食道を温存して治るようになってきました。しかし、温存した食道には、治療後も2個目、3個目のがんが発生すること(異時性発がん)が課題でした。本研究において、治療後に禁酒・禁煙の指導をした上で飲酒と喫煙の両方を完全にやめた患者さんでは、新しい食道がんが発生するリスクが約5分の1に低下しました。一方で、量を減らすだけでは抑制効果は得られませんでした。また、禁煙に比べて禁酒を続ける患者さんが少ないことも明らかになり、治療後の禁酒指導の重要性が示唆されました。本研究は、10年以上にわたる前向きコホート研究により、飲酒・喫煙といった生活習慣の改善が、異時性発がんの抑制を可能にすることを明らかにしました。
本研究成果は、2026年1月20日に、国際学術雑誌「The Lancet Regional Health – Western Pacific」にオンライン掲載されました。
画像

詳しい研究内容について
飲酒・喫煙の両方をやめることで内視鏡治療後の食道に新たながんが発生するリスクを大幅に低減することを明らかにしました(JEC試験)―食道がん内視鏡的切除後の患者さん330人を10年以上追跡した多施設共同研究―
研究者情報
研究者名
武藤 学
京都大学 教育研究活動データベース
研究者名
堅田 親利
京都大学 教育研究活動データベース
関連部局
医学部・医学研究科