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東北大学 研究Discovery Saga
2026年2月3日

「受け口」患者の咀嚼時脳血流と認知機能の関連を解析

-患者群内で相関関連が認められることを確認-

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
工学総合生物医歯薬学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
持続可能/持続可能な開発/血流/脳血流/高齢者/認知機能/認知症
2026年2月 3日 11:00

研究者情報

〇東北大学病院
矯正歯科
講師 菅崎弘幸
研究室ウェブサイト

発表のポイント

受け口(反対咬合(注1))の患者は、噛むときの脳血流が約半分程度まで低下している一方、若年期における認知機能は健常者と比較して同等であることを確認しました。
患者群内では、咀嚼時の脳血流量と認知機能との間に正の相関関係が認められました。
本研究により、反対咬合が咀嚼時脳血流や認知機能と関連する可能性が示されました。

発表概要

高齢者において歯の喪失や咀嚼機能の低下が認知症のリスクを高めることは明らかにされてきました。しかし、反対咬合などの顎変形症を持つ患者においてもそのリスクがあるのか、認知機能がどのような状態にあるのかについては、これまで一度も調査されていませんでした。
東北大学病院矯正歯科の菅崎弘幸講師らの研究グループは、反対咬合患者と健常者を対象に脳血流量の測定と認知機能の包括的な評価を行い、咀嚼時の脳血流量と認知機能との関連を検討しました。その結果、反対咬合患者では咀嚼時の脳血流が低下しているものの、若年期では認知機能の数値において健常者と同等であることを確認しました。しかし、反対咬合患者群内においては、咀嚼時脳血流と認知機能の間に正の相関関係が見られました(図1)。
本研究により、反対咬合が咀嚼時脳血流や認知機能と関連する可能性が示されました。
本研究成果は、2026年1月16日に国際科学誌「Scientific Reports」に掲載されました。



図1. 本研究結果の概念図
受け口の方は噛みにくく、噛むときの脳への血流も少なくなっています。 この研究では、噛むときの脳血流と記憶力に関連があることを発見しました。

用語解説

注1. 反対咬合
下顎が上顎より前方に位置する状態。いわゆる「受け口」のこと。

論文情報

タイトル:Association between reduced chewing-induced brain blood flow and cognitive performance in mandibular prognathism patients in a pilot study
著者:Yuri Inagawa, Hiroyuki Kanzaki*, Chihiro Kariya, Saki Tanaka, Masao Kumazawa, Hiroshi Tomonari
*責任著者:東北大学病院矯正歯科 講師 菅崎弘幸
掲載誌:Scientific Reports
DOI:10.1038/s41598-026-35964-x

詳細(プレスリリース本文)

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学病院
矯正歯科
講師 菅崎 弘幸(かんざき ひろゆき)
TEL: 022-717-8374
Email: hiroyuki.kanzaki.a8*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(報道に関すること)
東北大学病院広報室
TEL: 022-717-8032
Email: press.med*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)






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