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電気通信大学 研究Discovery Saga
2026年2月2日

地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS) 中核的拠点施設「e-Nexus(イー・ネクサス)棟」竣工記念式典を挙行

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
情報学複合領域数物系科学総合理工工学農学医歯薬学
【Sagaキーワード】
電気通信/無線通信/インターネット/モノのインターネット(IoT)/人工知能(AI)/社会システム/多文化共生/先端技術/産学官連携/産学連携/持続性/多文化/文理融合/太陽/太陽光/ペロブスカイト太陽電池/ペロブスカイト/電力システム/持続可能/持続的発展/社会基盤/太陽電池/電池/エネルギー管理システム/センサー/センシング/レーザー/自律分散/実証実験/ステークホルダー/水資源/ELSI/ラット/ICT/コミュニティ/レジリエント

2026.01.30

概要

国立大学法人電気通信大学(学長 田野俊一 以下「本学」)は、本学キャンパス内に整備した地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の中核的拠点施設「e-Nexus(イー・ネクサス)棟」の竣工を記念し、2026年(令和8年)1月30日(金)、竣工記念式典を執り行いました。

発表のポイント

未来のエネルギー社会の実証拠点:「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」により、新たに「e-Nexus棟」が竣工しました。本施設は、J-PEAKS事業において、キャンパス全体を実社会に近い実証フィールドとして用いる研究を推進する中核拠点として位置付けられるものです。
西東京3大学の連携: J-PEAKS事業では、「食の持続性」を担当する東京農工大学、「信頼の持続性」を担当する東京外国語大学と連携し、本学は「エネルギーの持続性」を担当。三大学の知を結集し、持続可能な社会基盤を創造します。
先進エネルギー研究・実証(グリッドからネットワークへ):本学が担当する「エネルギーの持続性」では、従来の中央集権的な電力システムから脱却し、インターネットのように誰もが電気を創り、蓄めて、共有しあえる「自律分散型エネルギーネットワーク」への転換を目指し、先進エネルギー研究・実証を進めます。
コモンズとしてのエネルギー:エネルギーを単なる商品ではなく、地域コミュニティで管理・共有する「コモンズ(共有資源)」と捉え直し、災害に強く、誰も取り残さない社会システムの構築を目指します。
世界への展開:ここで生まれた技術と仕組みを、インフラ未整備なグローバル・サウス(新興・途上国)へ展開し、人々の「生きる力(潜在能力)」と「自由」を拡大する人間中心の開発に貢献します。
戦略的研究拠点の育成:先進エネルギー研究の基盤となる広範な基礎科学技術分野における新たな研究拠点形成を目指し、新機軸のプログラム「UEC-SHIP」(UEC Strategic Hub Incubation Program)を立ち上げました。
本学は、「Society 5.0」を人間知・機械知・自然知の融合により新たな価値(進化知)を創造し様々な課題を自律的に解決しながら発展し続ける「共創進化機能」を内包した未来社会、すなわち「共創進化スマート社会」として捉え、大学自らも「共創進化スマート大学」として体現することに挑んでおり、本取り組みもその具体化を促進するものです。

J-PEAKSでの本学取り組み概要


本学は、本事業において「先進基礎科学技術の統合と実践により共創進化する先進エネルギー技術の創造」を主題として掲げています。具体的には、以下のような「インターネット型エネルギー社会」の実現を目指します。
1.「巨大な塔」から「クモの巣」への構造転換

これまでの電力システムは、巨大な発電所から一方的に電気を送る「垂直統合型」でした。私たちが目指すのは、太陽光パネルなどを備えた家庭や地域が、インターネットのように互いに電気を融通し合う「水平分散型(ネットワーク型)」の社会です。これにより、災害時には網の目のように迂回して電気が届く、停電のないレジリエントな社会を実現します。
2.エネルギーを「みんなの共有財産」に

電気をただ消費するだけの存在から、自ら創り、地域で分かち合うプロシューマー(生産消費者)へと市民の役割を変革します。e-Nexus棟では、AIやIoTといった技術開発にとどまらず、どうすれば人々が納得してエネルギーを管理・共有できるかという「社会のルール」や「倫理的(Ethical)・法的(Legal)・社会的(Social)課題(Issues);ELSI」についても、文理融合で研究・実証します。
3.グローバル・サウスとの共創と「生きる力」の拡大

アフリカなどの電力アクセスが十分といえない地域において、自律分散型エネルギーネットワークが提供するのは「明かり」だけではありません。例えば、この電力で地下水を汲み上げることで、水汲み労働の時間が短縮されます。さらに、確保した水資源で女性たちが中心となる「新しい農業」を興し、新たな収入を得る経済基盤を作ることが出来ます。現地の女性がシステムの守り手となり、貧困からの脱却と自立を実現する「人間中心の開発」を推進します。
4.「e-Nexus棟」を基盤とした戦略的研究拠点の育成

先進エネルギー研究の基盤となる広範な基礎科学技術分野の研究力強化に向けて、新たな国際的研究拠点・産学連携拠点の形成を目指した、新機軸のプログラム「UEC-SHIP」(UEC Strategic Hub Incubation Program)を立ち上げました。本プログラムでは、以下に掲げるような、本学の重点研究分野における5つの拠点形成プロジェクトを組成し、多様なステークホルダーとの協創を推進していきます。
    分散型量子センサーネットワークの研究基盤開発
    電波利用拡大と無線通信の持続的発展を支える電波競争イノベーション拠点の創出
    多文化共生のための知的対話AI基盤の構築
    宇宙・大気科学のためのレーザーセンシングプラットフォームの構築
    ヒューマン・トランスフォーメーション・サイエンスの創出と先導的研究拠点構築

拠点施設の概要

(建物概要)

延べ床面積:1,535平方メートル
構造:鉄骨造3階建て
特徴:ZEB Ready認証獲得。バルコニー、屋上等の外部でも研究や実証実験が可能。ICT/AIを活用したエネルギー管理システムの導入。


外観


1階「Nexus Park」
(各フロア概要)

○1階:Nexus Park 「先端技術開発を知る」
広場に大きく開けたスペースを設け、開放的なコワーキングスペースにより研究者、スタッフ、学生、企業の方、卒業生、地域の方との交流を促進
統合環境ソリューション事業を手がけるモデュレックス(株式会社ModuleX。東京都渋谷区)から寄贈された照明設計および照明器具を設置し、Ambient Intelligenceを社会の基本インフラへと高める挑戦を共同で実施

○2階:Nexus Alliance「次世代研究を研鑽し究める」
円筒形ペロブスカイト太陽電池の基礎研究から開発、実装を一気通貫で実施する産学連携実証拠点としてPérovia Tube Lab.を整備
先進エネルギー研究の基盤となる広範な基礎科学技術分野の研究力強化に向けて、本学の「究極の研究シーズ」といえるUEC-SHIPプロジェクトオフィスを整備。新たな国際的研究拠点・産学連携拠点の形成に向けて、多様なスークホルダーとの共創を展開

○3階:Nexus Forum「社会課題解決へ飛躍する」
1階・2階の共創を、より大きな連携へと発展させる「戦略フロア」として、研究プロジェクトの組成、社会課題解決を先導するナビゲーター「西東京三大学URAセンター」、多様なステークホルダーとの活発な議論を行う会議室を整備

本学は、e-Nexus棟を原動力のひとつとして、社会課題解決を目指しながら自律的に進化し続ける「共創進化スマート社会」の実現に挑んでいます。企業や地域のみなさまには、未来を共に創り上げていくパートナーとして、共創進化の輪に加わっていただけることをお待ちします。


開式挨拶(田野俊一学長)


来賓挨拶(井上睦子総括官)



テープカット


施設概要およびUEC-SHIP紹介(小池卓二副学長)



記念講演①


記念講演②



施設見学①


施設見学②