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京都大学 研究Discovery Saga
2026年1月9日

食道扁平上皮がんに対する根治的化学放射線療法と免疫チェックポイント阻害薬の併用療法の有効性と安全性を明らかにしました(NOBEL試験)

―治療効果が高い患者さんを見分ける手がかりも発見―

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
複合領域医歯薬学
【Sagaキーワード】
がん研究/放射線治療/放射線療法/食道がん/扁平上皮がん/がん細胞/副作用/免疫チェックポイント/免疫チェックポイント阻害薬/がん患者/遺伝子/医師/抗がん剤/手術/放射線
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日

概要

野村基雄 医学部附属病院特定講師、武藤学 同教授らの研究グループは、国内の4つの医療機関(国立がん研究センター中央病院、国立がん研究センター東病院、千葉県がんセンター、北里大学医学部)とともに、2019年1月から、切除可能および切除不能な食道扁平上皮がん患者を対象に、根治的化学放射線療法に免疫チェックポイント阻害薬であるニボルマブを併用する治療法の安全性と有効性を調べる医師主導治験(NOBEL試験)を実施しました。
 食道がん(扁平上皮がん)に対し、手術をしない治療法として、抗がん剤と放射線治療を組み合わせる治療(化学放射線療法)があります。今回の研究では、この標準的な治療に、さらに免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ)を上乗せしました。その結果、懸念されていた副作用(重篤な肺臓炎など)の頻度は増えず、治療が安全に行えることが確認されました。さらに、食道がんが画像検査で完全に消失する割合(完全奏効割合)は、73%と非常に高く、1年後の生存割合も92.7%と良好な成績でした。
 また、治療前の検査でがん細胞の遺伝子の発現を詳しく調べたところ、「免疫の働きが活発ながん」ほど、この治療が良く効くという傾向が見つかりました。これは、将来的に「どの患者さんにこの治療を行えばよいか」を事前に予測する重要な手掛かりになります。
 本研究成果は、2025年12月27日に、国際学術誌「eClinicalMedicine」にオンライン掲載されました。

詳しい研究内容について

食道扁平上皮がんに対する根治的化学放射線療法と免疫チェックポイント阻害薬の併用療法の有効性と安全性を明らかにしました(NOBEL試験)―治療効果が高い患者さんを見分ける手がかりも発見―

研究者情報

研究者名 野村 基雄
京都大学 教育研究活動データベース
研究者名 武藤 学
京都大学 教育研究活動データベース

関連部局

医学部附属病院