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京都大学 研究Discovery Saga
2026年1月8日

悪玉老化細胞を見分けて健康老化へ

―悪玉老化細胞抑止のメカニズム―

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
情報学化学工学農学医歯薬学
【Sagaキーワード】
機械学習/ゲノムDNA/ヒストン/リン酸/シャペロン/クロマチン/細胞老化/老化細胞/寿命/アセチル化/タンパク質分解/細胞核/分子シャペロン/ゲノム/健康寿命/老化
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日

概要

老化した細胞には、健康な状態を維持している善玉老化細胞と疾患を促す悪玉老化細胞があります。この悪玉老化細胞の抑止が健康寿命の維持に重要です。
 この度、井倉毅 生命科学研究科准教授、井倉正枝 同研究員、古谷寛治 同講師らの研究グループは、アセチル化によってクロマチンから放出された動的ヒストンH2AXが、老化細胞の過剰蓄積を抑止していることを見出しました。細胞老化のマーカーであるH2AXのリン酸化によるγH2AX fociの形状のバラツキに着目した老化細胞の質を見極める機械学習解析により、この過剰な老化細胞が悪玉化していることを明らかにしました。過剰老化細胞抑制の仕組みとして、アセチル化依存的な動的H2AXは、タンパク質分解に関与する分子シャペロンVCP/p97を活性化し、リン酸化H2AXに直接結合し、γH2AX fociの形状に影響を与えるMDC1タンパク質の存在量が過剰にならないように調節することにより老化細胞の悪玉化を抑止していることが示されました。
 本研究成果は、2026年1月6日に、国際雑誌「Molecular and Cellular Biology」にオンライン掲載されました。
画像

提供:井倉研究室

研究者のコメント
「ゲノムDNAを細胞核内に収納する役割を担っているクロマチンの構成タンパク質であるヒストンH2AXがなぜ動的になる必要があるのか?長年取り組んできたこの課題に今回、ようやくその解決の糸口が見えてきました。ヒストンH2AXは動的になることで老化細胞が悪玉化するのを抑制し、 健康寿命の維持に貢献することがわかり、とても嬉しく思います。」(井倉毅)

詳しい研究内容について

悪玉老化細胞を見分けて健康老化へ―悪玉老化細胞抑止のメカニズム―

研究者情報

研究者名 井倉 毅
京都大学 教育研究活動データベース
研究者名 井倉 正枝 Researchmap 研究者名 古谷 寛治
京都大学 教育研究活動データベース

関連部局

生命科学研究科