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京都大学 研究Discovery Saga
2025年12月15日

細胞空間の形を“読む”アクチンの流れ

―形状に応じて自己組織化する細胞骨格系の力学機構を解明―

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
細胞骨格を利用した生体材料の設計や、分子モーターを活かした輸送デバイスの構築、人工生体組織の形態制御など多様な応用分野への発展が期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
化学工学農学医歯薬学
【Sagaキーワード】
自己組織/形態制御/マイクロ/モーター/化学工学/アクトミオシン/ミオシン/分子モーター/生体組織/組織化/アクチン/細胞骨格/生体材料


境界形状を細胞骨格構造体に転写するアクチン流れのイメージ図

概要

化学工学専攻 前多裕介 教授、九州大学理学研究院 ネギアーチット 博士課程学生、台湾・中央研究院 坂本遼太 アシスタントリサーチフェロー、本学研究科 化学工学専攻 家永竜 博士課程学生、理化学研究所生命医科学研究センター 宮﨑牧人 チームディレクター(兼務:生命機能科学研究センター 上級研究員)らの研究グループは、細胞と同じスケールのさまざまな形状を持つ半閉鎖型マイクロウェルを作製し、その内部にアクトミオシン細胞骨格を再構成して動態を観察する手法を開発しました。マイクロウェル内では境界形状に応じたアクチン流れが生じ、その流れに乗ってアクチンが集積することで、複雑な空間パターンが転写された細胞骨格構造体(アクトミオシンクラスター)が形成されることを明らかにしました。
本成果は、アクトミオシン細胞骨格が境界の形を“読み取り”秩序だった構造を組み上げることを示すものであり、細胞骨格を利用した生体材料の設計や、分子モーターを活かした輸送デバイスの構築、人工生体組織の形態制御など多様な応用分野への発展が期待されます。本研究成果は、2025年12月10日(米国東部時間)に米国の国際学術誌「Nano Letters」にオンライン掲載されます。
研究詳細
細胞空間の形を“読む”アクチンの流れ ―形状に応じて自己組織化する細胞骨格系の力学機構を解明―

研究者情報

前多 裕介京都大学教育研究活動データベース

書誌情報

タイトル
Myosin-driven advection and actin reorganization control the geometry of confined actomyosin gel(ミオシン駆動流れとアクチン再編成がアクトミオシンゲルの形態を制御する)
著者
Archit Negi, Ryota Sakamoto, Ryo Ienaga, Makito Miyazaki, Yusuke T. Maeda(ネギ アーチット, 坂本 遼太, 家永 竜, 宮﨑 牧人, 前多 裕介)
掲載誌
Nano Letters
DOI 10.1021/acs.nanolett.5c02558
KURENAI

関連リンク

化学工学専攻
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