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信州大学 研究Discovery Saga
2025年12月11日

甲斐健佑さん(循環病態学教室学部生)が、CPCR2025で若手研究奨励賞を受賞しました

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
RAMP3を標的とすることで腫瘍微小環境を改善し、がんの進展を抑制できる可能性が示されており、今後の治療戦略開発への応用が期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
生物学医歯薬学
【Sagaキーワード】
悪性化/クロストーク/アドレノメデュリン/抗腫瘍免疫/実験モデル/微小環境/腫瘍微小環境/線維芽細胞/がん細胞/ファージ/マクロファージ/間質細胞/腫瘍免疫/受容体/薬理学
ライフイノベーション部門 2025.12.10

概要

信州大学医学部医学科6年(循環病態学教室)の甲斐健佑さんが、CPCR2025(第35回日本循環薬理学会・第55回日本心脈管作動物質学会合同開催)において、若手研究奨励賞(Young Investigator Award)を受賞しました。受賞対象となった研究課題は「RAMP3はがん細胞と腫瘍微小環境のクロストークを制御し、腫瘍の悪性化を促進する」です。
本研究で甲斐さんは、心脈管作動物質であるアドレノメデュリン(AM)の受容体活性調節タンパクであるRAMP3 が、腫瘍細胞と腫瘍微小環境の相互作用を介してがんの進展に果たす役割を明らかにしました。
RAMP3 は多くのがんで予後不良や腫瘍進展と関連することが報告されているものの、その詳細な役割は十分に解明されていません。甲斐さんは、宿主側と腫瘍細胞側の両面から RAMP3 の役割を検討できる実験モデルを構築し、RAMP3 を欠損させることで腫瘍の増殖や転移が大きく抑制されることを見いだしました。さらに、腫瘍微小環境において、癌関連線維芽細胞(CAF)や腫瘍関連マクロファージ(TAM)といった間質細胞の性質が変化し、腫瘍を支持する環境が弱まるとともに、抗腫瘍免疫が活性化されることを示しました。
これらの成果から、RAMP3 は腫瘍細胞と間質細胞のクロストークを制御し、腫瘍の悪性化を促進する重要な分子であることが明らかとなりました。RAMP3を標的とすることで腫瘍微小環境を改善し、がんの進展を抑制できる可能性が示されており、今後の治療戦略開発への応用が期待されます。

信州大学医学部循環病態学教室/バイオメディカル研究所:
http://www7a.biglobe.ne.jp/~shindo/


若手研究奨励賞表彰式より


若手研究奨励賞表彰式より