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信州大学 研究Discovery Saga
2025年12月6日

大学院総合理工学研究科農学専攻の井原里彩さん(M1)が第84回日本栄養・食糧学会中部支部大会において学生優秀発表賞を受賞

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
カカオ製品を活用した新たな肥満予防策への応用が期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
工学農学医歯薬学
【Sagaキーワード】
エネルギー消費/食品機能/食品成分/環境要因/脂肪組織/脂肪細胞/マウス/脂質



授賞式の様子


賞状

概要

2025年11月29日に常葉大学(静岡県)で開催された第84回日本栄養・食糧学会中部支部大会において、食品機能学研究室の井原里彩さん(修士1年)が「学生優秀発表賞」を受賞しました。
食品や環境要因によって、脂肪細胞の性質が「脂質貯蔵型」から「脂質消費型」へと変化することを「脂肪組織の褐色化」といいます。この褐色化の誘導は、エネルギー消費を促し、肥満を改善する有効な手段と考えられています。
本研究では、マウスを用いた解析により、カカオ豆の苦味成分であるテオブロミンの摂取が皮下脂肪組織の褐色化を誘導し、食事誘導性肥満を予防することを発見しました。さらにメカニズムとして、テオブロミンが脂肪細胞内のタンパク質「CSN1」を標的とし、褐色化を促進していることを突き止めました。
今回の受賞は、食品成分による褐色化誘導の新たな標的分子を明らかにした点が高く評価されました。今後、テオブロミンによる詳細な作用機構の解明が進むことで、将来的にはカカオ製品を活用した新たな肥満予防策への応用が期待されます。
受賞演題は以下のとおりです。
「テオブロミンはCNS1を標的として脂肪細胞の褐色化を誘導し、食事誘導性肥満を予防する」
〇井原里彩1,米本英都1,田中瑛美1,三谷塁一2
1信州大学大学院総合理工学研究科(農学専攻),2信州大学学術研究院(農学系))