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東京大学 研究Discovery Saga
2025年11月15日

医療の区分化における難病当事者の抱える困難

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
情報学生物学医歯薬学
【Sagaキーワード】
インテリジェンス/人類学/精神症状/知的障害/先天性心疾患/ユニバーサルデザイン/医療サービス/医療人類学/マウス/難病

2025年11月14日研究

―22q11.2欠失症候群にともなう重複障害の医療人類学的分析―

概要

東京大学医学部附属病院の笠井清登教授(東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)主任研究者)、熊倉陽介助教、東京大学先端科学技術研究センターの熊谷晋一郎教授、慶應義塾大学文学部の北中淳子教授、ミシガン大学医学部内科学部門・人類学部のスコット・ストニングトン准教授の国際共同研究グループは、先天性心疾患、知的障害、精神症状などが重なる難病「22q11.2欠失症候群」をもつ子どもと家族の心理社会的困難を質的に分析しました。
その結果、臓器ごとに縦割りで提供される医療サービスと、重複障害をもつ当事者のニーズとの間に見えにくいミスマッチが生じることを明らかにし、新たに「医療の区分化(medical compartmentalization)」という概念を提唱しました。従来は、疾患や障害ごとのサービスを積み重ねれば包括的支援になると考えられてきましたが、実際にはどの制度にも適切に当てはまらず、心理社会的困難を招くことが示されました。
本研究は、複雑な障害に対応するために医療サービスの構造や医療者教育の変革が必要であることを示し、難病支援にとどまらず、誰一人取り残さないインクルーシブな医療の実現に向けたユニバーサルデザインの重要性を訴えています。
本研究成果は、2025 年11月13日(英国時間)に国際医学雑誌『The Lancet』のオンライン版に掲載されました。
※詳細は添付ファイルをご覧ください。
リリース文書

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