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京都大学 研究Discovery Saga
2025年11月8日

AIが大型岩石実験で起こる人工地震の発生を予測

〜断層のわずかな動きから発生予測へ〜

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
将来の地震短期予測の実現に向けた重要な一歩
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
情報学数物系科学工学
【Sagaキーワード】
AI/機械学習/人工知能(AI)/数値シミュレーション/シミュレーション/大地震

この研究の主な対象者

企業・研究者の方
公開日

概要

近年、人工知能(AI)の一分野である機械学習を活用し、岩石摩擦実験で発生する「人工地震(ラボ地震)」の発生を予測する研究が注目されています。これまでの研究では主に数センチメートル規模の小型実験で行われてきましたが、実際の地震に近いメートルスケールの大型実験では、時間や空間のスケールが大きく異なるため、予測の有効性は明らかではありませんでした。
 乘杉玲壽 理学研究科修士課程学生、金子善宏 同准教授、ベルトラン・ルエレドゥ 防災研究所助教の研究グループは、AIを用いて、メートルスケールの大型岩石摩擦実験で発生した人工地震データを解析しました。その結果、本震の数十秒から数ミリ秒前に、多数の微小なすべりイベントが加速的に増加する「前震活動」の特徴をAIが正確に捉え、それに基づいて人工地震の発生時刻を高精度に予測できることを示しました。これは、自然の大地震に換算すると、数十年から数週間前の予兆をとらえることに相当します。さらに数値シミュレーションとの比較から、断層の「ゆっくりすべり」域で生じる応力変化を前震活動から間接的に追跡することが、予測の鍵となることを明らかにしました。この成果は、将来の地震短期予測の実現に向けた重要な一歩となります。
 本研究成果は、2025年10月30日に、国際学術誌「Nature Communications」にオンライン掲載されました。

詳しい研究内容について

AIが大型岩石実験で起こる人工地震の発生を予測〜断層のわずかな動きから発生予測へ〜

研究者情報

研究者名 Reiju Norisugi ORCID 研究者名 金子 善宏


京都大学 教育研究活動データベース
研究者名 ROUETLEDUC Bertrand


京都大学 教育研究活動データベース

関連部局

理学部・理学研究科 防災研究所