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京都大学 研究Discovery Saga
2025年10月29日

乳児期と幼児期以降で異なる白血病の特徴

―小児急性骨髄性白血病の年齢別解析で新知見―

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
複合領域医歯薬学
【Sagaキーワード】
がん研究/治療標的/染色体/ゲノム解析/予後予測/骨髄/急性骨髄性白血病/白血病/臨床試験/ゲノム/個別化医療/小児/小児がん/染色体異常
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日

概要

松尾英将 医学研究科准教授、庄子皓太 同修士課程学生、小川誠司 同教授、錦織桃子 同教授、滝田順子 同教授、吉田健一 国立がん研究センター研究所分野長、足立壯一 滋賀県立総合病院総長らの研究グループは、小児の急性骨髄性白血病(AML)において、発症年齢によってゲノム異常や予後(治りやすさ)が異なることを明らかにしました。
 AMLは生まれて間もない乳児にも発症することがありますが、乳児期の発症と幼児期以降の発症との間で、病気の性質がどのように異なるかは、これまで十分に分かっていませんでした。本研究グループは、日本小児がん研究グループ(JCCG)の臨床試験で得られたサンプルおよび海外のデータセットを用いて、小児AMLの大規模なゲノム解析を行いました。その結果、KMT2A再構成と呼ばれる染色体異常をもつタイプのAMLで、乳児期と幼児期以降ではゲノム異常の種類や頻度、予後に明らかな違いがあることが分かりました。本成果は、小児AMLのより正確なリスク分類や、個別化医療の開発につながることが期待されます。
 本研究成果は、2025年10月23日に、国際学術誌「Haematologica」にオンライン掲載されました。


KMT2A 再構成 AML の発症年齢によるゲノム異常パターンや予後の違い
研究者のコメント 「小児白血病の中でも、発症年齢によって特徴が異なるという結果は非常に興味深いものでした。今後、年齢がどのように予後へ影響するのかを明らかにし、白血病の予後予測や治療標的の発見、発症機序の解明につなげたいと考えています。本研究は、日本全国の医療機関のご協力のもと、多数のサンプルを解析することで実現しました。ご協力いただいた患者さんやご家族、医療スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。」(庄子皓太、松尾英将)

詳しい研究内容について

乳児期と幼児期以降で異なる白血病の特徴―小児急性骨髄性白血病の年齢別解析で新知見―

研究者情報

研究者名 松尾 英将
京都大学 教育研究活動データベース
研究者名 小川 誠司
京都大学 教育研究活動データベース
研究者名 錦織 桃子
京都大学 教育研究活動データベース
研究者名 滝田 順子
京都大学 教育研究活動データベース

関連部局

医学部・医学研究科