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東北大学 研究Discovery Saga
2025年10月27日

生活保護受給開始後に医療アクセスが大幅に改善

―外来の受診回数は医科で1.3倍、歯科で1.9倍に―

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
工学医歯薬学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
持続可能/持続可能な開発/医療サービス/医療費/歯学/レセプト
2025年10月27日 11:00

研究者情報

〇大学院歯学研究科 国際歯科保健学分野
准教授 竹内研時
研究室ウェブサイト

発表のポイント

生活保護の認定により医療費の自己負担が0割となる前後で、医科・歯科の外来利用(医療費、受診回数、受診1回あたりの費用)がどう変化するかを調べました。
生活保護受給開始後に、医科・歯科ともに医療費、受診回数、単価の全てが増加しました。
特に歯科受診は約2倍に増加し、経済的負担が受診抑制要因であることが示唆されました。
医療費の自己負担の撤廃は、社会的に脆弱な立場にある人々の医療アクセスを大幅に改善させることが確認されました。

発表概要

医療費の自己負担は、生活保護受給者などの経済的に困窮している方にとって、必要な医療サービスを受ける上での大きな障壁となることが過去の研究から報告されています。
東北大学大学院歯学研究科の塩田千尋大学院生、竹内研時准教授、小坂健教授、九州大学大学院医学研究院の福田治久准教授らのグループは、生活保護認定によって医療費の自己負担が0割になることが医療アクセスに与える影響を、2018年4月から2021年4月に生活保護受給を開始した2,893名のレセプト情報を用いて明らかにしました。
生活保護認定後に外来の医療費、受診回数、受診1回あたりの費用(単価)はそれぞれ、医科では1.35倍、1.32倍、1.31倍に増加し、歯科では2.31倍、1.93倍、2.08倍に増加していました。この結果から、経済的理由で必要な受診が抑制されていた可能性が示唆されました。
本研究成果は、2025年10月24日にJAMA Health Forum誌のオンライン版に掲載されました。



図1.本研究における対象者の観察期間

論文情報

タイトル:No Cost-sharing for Public Assistance Recipients and Health Service Usage in Japan
著者: Chihiro Shiota, Kenji Takeuchi*, Taro Kusama, Yudai Tamada, Futoshi Oda, Megumi Maeda, Ken Osaka, Haruhisa Fukuda
*責任著者:東北大学大学院歯学研究科国際歯科保健学分野 准教授 竹内研時
掲載誌:JAMA Health Forum. 2025;6(10):e253713.
DOI:10.1001/jamahealthforum.2025.3713
URL:https://jamanetwork.com/journals/jama-health-forum/fullarticle/2840339

詳細(プレスリリース本文)

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院歯学研究科 国際歯科保健学分野
准教授 竹内 研時(たけうち けんじ)
TEL: 022-717-7639
Email: kenji.takeuchi.c4*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(報道に関すること)
東北大学大学院歯学研究科・歯学部
広報室
TEL: 022-717-8260
Email: den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)






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