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京都大学 研究Discovery Saga
2025年10月26日

ヤマメは同じ川でも様々な生き方を選択

―川ごとの多様性が流域全体の生き方の多様性を支える―

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
複合領域工学農学
【Sagaキーワード】
環境変化/季節変化/河川流域/サケ/サケ科魚類/生態学
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日

概要

志田岳弥 理学研究科修士課程学生(研究当時)と佐藤拓哉 生態学研究センター准教授は、サケ科魚類のヤマメを対象にした大規模かつ詳細な野外調査を行い、源流から本流までの各生息場所にみられる様々な生き方が、流域全体でみられる生き方の多様性に大きく貢献していることを定量的に示しました。本研究の成果は、種の存続や将来の環境変化への適応可能性に関わる「生き方の多様性」が、川の様々な空間スケールで維持されていることを示唆する重要な知見です。
 本研究成果は、2025年10月20日に、国際学雑誌「Journal of Animal Ecology」にオンライン掲載されました。


河川流域で育まれるヤマメの多様な生き方の概要
研究者のコメント 「本研究では、環境側と生き物側の季節性に関連して、生き方が多様化しやすい環境もあれば、特定の生き方が出現しやすい環境もあるという構造が浮かび上がりました。生き方の多様さにムラがあり、それが変化しながら世代を重ね、目の前の渓流魚がいるのだと思います。四季折々のハードな調査にお付き合頂いた方々、研究を応援してくれた飛騨の方々に感謝しています。」(志田岳弥)
「この研究をスタートするとき、跨いで渡れるような源流の小河川から、数十メートルの川幅がある本流まで、水温や餌生物の季節変化がダイナミックに変わる河川流域を丸ごと相手にして、渓流魚の生きざまを研究しよう!という基本コンセプトを立てました。夜に川に潜って魚を捕まえ、雪山を下って水生昆虫を採りました。初心に帰ることができた、自然との体当たり研究でした。もうやりません!」(佐藤拓哉)

詳しい研究内容について

ヤマメは同じ川でも様々な生き方を選択―川ごとの多様性が流域全体の生き方の多様性を支える―

研究者情報

研究者名 佐藤 拓哉
京都大学 教育研究活動データベース

書誌情報

【DOI】
https://doi.org/10.1111/1365-2656.70141
【書誌情報】
Takeya Shida, Takuya Sato (2025). Hierarchical organization of life-history variation in a salmonid fish across riverscape: Relevance of seasonal growth opportunity and maturation decision window.Journal of Animal Ecology.

関連部局

理学部・理学研究科 生態学研究センター