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京都大学 研究Discovery Saga
2025年10月21日

リアルタイムかつ高解像度な電離圏の3次元可視化

―将来の宇宙天気予報・短期地震予知の実現に寄与する可能性―

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
現在の天気予報と同様に数時間後の電離圏を本3次元データと物理モデルから予報する宇宙天気予報実現の道筋をつける
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
情報学数物系科学工学
【Sagaキーワード】
アルゴリズム/情報学/太陽フレア/GNSS/トモグラフィー/日本列島/太陽/3次元構造/大地震/地震予知/物理モデル
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日

概要

梅野健 情報学研究科教授、米山慧 同修士課程学生(現:株式会社フレクト社員)らの研究グループは、リアルタイム、かつ経度緯度方向で0.25度の高解像度をもつ電離圏の可視化(3次元電離圏トモグラフィ)を実現するアルゴリズムを発見し、そのアルゴリズムを用いて中規模移動性電離圏擾乱(MSTID:Medium Scale Traveling Ionospheric Disturbances)などの詳細な3次元構造を明らかにしました。この結果は、今後、現在の天気予報と同様に数時間後の電離圏を本3次元データと物理モデルから予報する宇宙天気予報実現の道筋をつけるものであり、更には大地震発生前に観測されたと報告されている電離圏異常発生の物理的メカニズム解明にも寄与するものと期待されます。
 本研究成果は、2025年10月14日に、国際学術誌「Journal of Geophysical Research: Space Physics」にオンライン掲載されました。


日本列島上空の高精細な電離圏3次元構造の可視化
研究者のコメント
「本研究では、電離圏の3次元構造をリアルタイムに可視化するアルゴリズムを構築しましたが、これにより、太陽フレアといった宇宙天気現象による電離圏への影響と、地震の準備課程としての電離圏の変動との識別が、より容易になったと考えられます。1時間後といった短い時間であれば、今後、電離圏の3次元構造の動きを予測することも可能となり、本トモグラフィー技術による電離圏の解析に基づく“宇宙防災システム”の基本アルゴリズムになると位置付けています。」(梅野健)

詳しい研究内容について

リアルタイムかつ高解像度な電離圏の3次元可視化―将来の宇宙天気予報・短期地震予知の実現に寄与する可能性―

研究者情報

研究者名 梅野 健
京都大学 教育研究活動データベース
研究者名 Satoru Yoneyama ORCID

書誌情報

【DOI】
https://doi.org/10.1029/2024JA033404
  【書誌情報】
Satoru Yoneyama, Ken Umeno (2025). Fast Computerized Ionospheric Tomography Using GNSS-TEC in Densely Observed Regions.Journal of Geophysical Research: Space Physics, 130, 10, e2024JA033404.

関連部局

情報学研究科