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信州大学 研究Discovery Saga
2025年10月15日

大学院総合理工学研究科 農学専攻の櫻井杏実さんが日本農芸化学会中部支部第202回例会において学術奨励賞を受賞

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
化学総合生物農学医歯薬学
【Sagaキーワード】
天然物合成/立体選択的/生物活性/構造決定/細胞株/細胞毒性/パラジウム/パラジウム触媒/合成化学



櫻井杏実さん


賞状

概要

2025年9月20日に名古屋大学で開催された日本農芸化学会中部支部第202回例会において、天然物合成化学研究室の櫻井杏実さん(修士2年)が中部支部学術奨励賞を受賞しました。本賞は優れた研究発表を行った若手研究者に授与されるものです。

Mucocinは1995年にMcLaughlinらによりバンレイシ科植物Rollinia mucosaの葉から単離・構造決定されたアセトゲニン類で、腫瘍細胞株に対し強力な細胞毒性を示すことが報告されています。そこで、本研究では詳細な生物活性評価のための試料供給を目的としたMucocinの合成研究に着手しました。Mucocinは、テトラヒドロピラン (THP) 環、テトラヒドロフラン (THF) 環、α,β-不飽和-γ-ラクトン環構造を有しており、そのうちTHP環は2.6-cis-THP環構造を有しています。本研究では、これまでに当研究室で報告されたパラジウム触媒を用いた立体選択的オキシパラデーションを鍵反応として2,6-cis-THP環を立体選択的に構築し、mucocinの全合成を達成したことが高く評価されました。
受賞演題は以下のとおりです。
「(-)-Mucocinの合成研究」
櫻井杏実1, 山口修矢1, 河村篤2, 真壁秀文2
1信州大学大学院総合理工学研究科農学専攻,2信州大学学術研究院(農学系))