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信州大学 研究Discovery Saga
2025年10月7日

総合理工学系研究科 理学専攻 生物学ユニットの野堀貴仁さんが、日本陸水学会 第89回札幌大会において優秀口頭発表賞を受賞しました

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
数物系科学生物学総合生物医歯薬学
【Sagaキーワード】
日本列島/初期発生/生殖/生物地理/卵母細胞/分子系統/候補遺伝子/発生遺伝学/モデル生物/受精/受精卵/RNA/ショウジョウバエ/細胞核/精子/遺伝学/遺伝子
2025年10月6日

概要

2025年9月25−28日に北海道大学で開催された日本陸水学会 第89回札幌大会(北海道大学)において、総合理工学系研究科 理学専攻 生物学ユニット1年の野堀貴仁さん(東城研究室)が優秀口頭発表賞を受賞しました。

https://sites.google.com/view/jslim89/closing_remarks


【発表者・題目】
*野堀貴仁・竹中將起・東城幸治「オオシロカゲロウ種内の両性生殖系統と単為生殖系統間における発現遺伝子の比較解析 ―単為生殖原因遺伝子の探索―」

本研究では、アジア地域広域に生息し、秋に大量発生(一斉羽化)することで交通障害などの問題を引き起こすオオシロカゲロウについて、進化・発生・遺伝学的な研究に取り組みました。東城研究室におけるこれまでの分子系統・生物地理研究において、日本列島内の西日本系統(両性生殖系統)のなかから、単為発生能力をもつ系統が過去に一度だけ派生し、この単為生殖系統が日本広域に分布急拡大していることが明らかとなっています。このような、種内に両性生殖系統・単為生殖系統が共存し、遺伝系統的に互いに極めて近縁な関係性にあることに着目し、それぞれの系統における初期発生ステージ(精子を受け取り受精卵として発生する初期ステージ、精子ではなく第二極体核と卵母細胞核との融合により単為発生する初期ステージ)におけるRNA-seq法により、双方の系統間での発現遺伝子の差異を初期発生ステージごとに比較・追究し、単為生殖への関与が示唆される候補遺伝子を絞り込みました。
単為生殖は、真核生物のさまざまな分類群から知られていますが、その原因遺伝子は究明されておらず、発生遺伝学のモデル生物であるショウジョウバエ類においてさえも、候補遺伝子の追究が議論され始めた段階であり、今後の研究の進展が期待されます。