[Top page] [日刊 研究最前線 知尋] [Discovery Saga総合案内] [大学別アーカイブス] [Discovery Saga会員のご案内] [産学連携のご案内] [会社概要] [お問い合わせ]

群馬大学 研究Discovery Saga
2025年10月7日

インスリン産生膵β細胞を調節する受容体の役割を解明

~二つの異なる作用で膵β細胞の機能維持に寄与~

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
IGF2Rは、細胞外IGF2量の調節やオートファジーのコントロールといった2つの異なる役割で、膵β細胞を守る調節因子であり、糖尿病治療の新たな標的となることが期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
生物学工学医歯薬学
【Sagaキーワード】
インスリン様成長因子/リサイクル/β細胞/インスリン分泌/膵島/mRNA/成長因子/インスリン/オートファジー/メチル化/リソソーム/受容体/糖尿病

概要

生体調節研究所代謝疾患医科学分野の白川純教授らの研究グループは、インスリンを作り出す膵β(ベータ)細胞における「IGF2R(インスリン様成長因子2受容体)」という受容体の新たな役割を発見しました。IGF2Rは成長因子IGF2を分解する一方で、リソソームへ酵素を輸送する働きを持ちます。今回、IGF2Rを欠損するとIGF2の蓄積で一時的に増殖は促進されますが、インスリン分泌は低下し、肥満や糖尿病状態ではむしろ膵β細胞数が減少することが明らかになりました。その背景にはオートファジーという細胞のリサイクル機構の低下が確認されました。また糖尿病ドナー由来膵島ではIGF2R mRNAのm6Aメチル化が低下しており、IGF2Rの発現異常が病態に関与する可能性が示唆されました。これらの結果から、IGF2Rは、細胞外IGF2量の調節やオートファジーのコントロールといった2つの異なる役割で、膵β細胞を守る調節因子であり、糖尿病治療の新たな標的となることが期待されます。本研究の成果はDiabetes誌(American Diabetes Association:米国)において公開されました。



 
 
 
 
・雑誌名:Diabetes誌(American Diabetes Association:米国)
・公開日:2025年10月3日
・タイトル:Regulatory roles of IGF2R in insulin secretion and adaptiveβ-cell proliferation.

研究内容詳細


こちらをご覧ください。

プレスリリース資料


こちらをご覧ください。

関連リンク

生体調節研究所ホームページ