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筑波大学 研究Discovery Saga
2025年9月29日

足腰の機能に加え、手指を巧みに動かす機能も健康寿命のカギとなる

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
健康寿命の延伸には、これまで注目されてきた下肢機能だけでなく、細かな日常生活動作に必要な手指機能も重要であることが示唆
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
工学医歯薬学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
持続可能/持続可能な開発/寿命/追跡調査/日常生活/要介護/健康寿命/高齢者/縦断研究
医療・健康


(Image by Koldunov/Shutterstock)

概要

高齢者の長期追跡で、手や指を細かく動かす手指機能が低い人は高い人に比べて要介護化リスクが高いことが分かりました。また、要介護化リスクと手指機能の曲線的な量反応関係を初めて明らかにしました。健康寿命の延伸には、これまで注目されてきた足腰の機能に加え手指機能も重要だと考えられます。
 高齢期において、歩行や立ち上がりなどに必要な下肢機能の低下は要介護化の一因となることが知られています。本研究チームもこれまで、下肢機能と要介護化との関連を報告してきました。一方、日常生活では、料理や食事、衣服の着脱、歯磨きといった手や指を細かく動かす機能(手指機能)も重要です。手指機能が低下すると、日常生活に必要な動作に支障をきたすため、将来的には介護が必要になることが予想されます。しかし、手指機能がどの程度低下していると要介護化リスクが高まるのか、その関連性を詳細に検証した研究はこれまでありませんでした。
 そこで、本研究チームは、茨城県笠間市で実施した体力測定会に参加した約1000人の高齢者を対象に、最長14年間にわたる追跡調査を行い、手指機能と要介護化リスクとの関連を検証しました。その結果、手指機能が低い人は、高い人に比べて要介護化リスクが高いことが分かりました。さらに、手指機能は要介護化に対し、曲線的な量反応関係を示すことを世界で初めて明らかにしました。手指機能が一定水準(例:15秒間に〇印を21個付けられる)を下回ると要介護化リスクが高まる一方で、それよりも良好であっても、統計学的なリスクの減少は認められませんでした。
 本研究から、健康寿命の延伸には、これまで注目されてきた下肢機能だけでなく、細かな日常生活動作に必要な手指機能も重要であることが示唆されました。

PDF資料

プレスリリース

研究代表者

筑波大学体育系
大藏 倫博 教授

掲載論文

【題名】
Dose-response Association between Hand Dexterity and Functional Disability: A Longitudinal Study from the Kasama Study
(手指機能と要介護化との量反応関係:かさまスタディに基づく縦断研究)
【掲載誌】
Annals of Geriatric Medicine and Research
【DOI】
10.4235/agmr.25.0075

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体育系