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信州大学 研究Discovery Saga
2025年9月24日

総合医理工学系研究科 総合理工学専攻 山岳環境科学分野の吉田匠さんが、第85回日本昆虫学会において優秀ポスター発表賞を受賞しました。

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
環境学生物学農学医歯薬学
【Sagaキーワード】
最終氷期/系統進化/種多様性/種分化/進化学/ミトコンドリアDNA/遺伝構造/遺伝的多様性/ゲノムワイド/mtDNA/ニッチ/ミトコンドリア/ゲノム/遺伝子
2025年9月24日

概要

2025年9月13−15日に東京農業大学で開催された第85回日本昆虫学会・厚木大会において、総合医理工学系研究科 総合理工学専攻 山岳環境科学分野の吉田匠さん(東城研究室)が優秀ポスター発表賞を受賞しました。


本研究では、ミトコンドリアDNAと核DNAの遺伝構造に齟齬がみられるホソヒメツヤドロムシZaitzeviaria gotoiを対象に、ゲノムワイドなSNPs解析が実施されました。その結果、隠蔽種(未記載種)の存在が明らかとなり、Z. gotoiと未記載間での不完全なニッチ分化が両種の遺伝構造に与える影響や系統進化学的イベントについて詳細に考察されました。種分化後の最終氷期に両種の分布域が重複し、わずかに遺伝子浸透が生じたことが明らかとなりました。DNAバーコーディングで多用されるミトコンドリアDNA配列による種識別が万能ではないことや、種分化後の二次的接触が互いの遺伝構造を複雑化させている状況を詳細に示しました。種多様性や遺伝的多様性創出の機構についても重要な知見といえます。
【発表者・題目】
*吉田匠・岡本聖矢・林成多・竹中將起・東城幸治
近縁な河川棲水生昆虫の不完全なニッチ分化は種群のmtDNAの遺伝構造に影響を及ぼした? −ヒメドロムシ科昆虫ホソヒメツヤドロムシZaitzeviaria gotoiを例に−